コザクラインコのトリちゃんが私の手作りおもちゃで遊んでいる様子です。
トリちゃん、かなり一心不乱に遊んでくれています。
ここまでガジガジかじって遊んでくれると、私も作った甲斐があったなぁと嬉しくなります。
「こんなに気に入ってくれたのであれば、トリちゃんのケージの中に設置してあげよう♪」
私はそう思い、一番出来のよかったラタンリングをトリちゃんのケージの中に付けてあげました。
「ケージの中でも外でもガジガジやられたら、ストックがすぐになくなっちゃうな♪ でもトリちゃんが楽しんでくれればいいんだよ♪ ラタン材はまだいっぱいあるから、また時間のあるときにリングを作らなきゃ♪」
ニコニコしながらそんな風に思ったりしていました。
…が、3日経っても、1週間経っても、1ヵ月経っても、ケージの中のおもちゃはまったくの無傷のまま…。
「こ、これは、どういうこと?(・_・;)」
ケージの外では相変わらずガジガジ遊んでくれています。
でも、ケージに戻ってからはまったくの無視。
「トリちゃん、見て? ほら、このかじっていいおもちゃあるよ?」
そう言っておもちゃを見せても、トリちゃんはまったく関心無さそうにしています。
そんなトリちゃんの様子を見ながら、ふと思い出したことがあります。
以前トリちゃんのケージの中にブランコを設置していたことがあります。
トリちゃんはよくブランコに飛び乗っては、ユラユラさせて遊んでいました。
その後、ブランコに対して発情するような仕草を見せ始めたため、ブランコをケージの中から撤去して、部屋のバードジムのところに移動しました。
すると、トリちゃんはブランコで遊ばなくなってしまいました。
放鳥中にはラタンリングでは遊ぶのにケージの中ではまったく無関心だったり、ケージの中のブランコは大好きだったのにケージの外ではブランコに乗らなかったりする。
そこから私が思ったのは、インコさんには「ここではこの遊びをしたい」とか「ここではこの遊びはしたくない」というものがあるのではないかということです。
もしかしたらトリちゃんは、「アクティブに遊ぶのはあくまでもケージの外」、「ケージの中はくつろぐ場所」と考えているのかもしれません。
だから、ラタンリングは放鳥中にケージの外でしか遊ばないし、ケージの中でブランコに揺れながらまったりするのが好きだったのかもしれません。
もしくは、同じケージの中にラタンリングを設置するでも、ケージの中央に垂らすのではなくケージの側面に設置したらもしかしたら遊んでくれるかもしれません。
「ここは私がぼーっとするお気に入りのポイントだったのに、おもちゃが邪魔で居られなくなっちゃった…」ってしょんぼりしているかもしれません。
インコさんは自分の考えをハッキリと言葉で伝えられるわけではありません。
でも、インコさんの行動やおもちゃに対する反応によって、「あ、ここでは遊ばないのね」といったことがなんとなく分かってくると思います。
インコさんの様子からインコさんの気持ちを思いやって、楽しく過ごせるような環境を作ってあげるのも大事なことかなって思いました。
※音声が出ますのでご注意ください