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【インコさんと仲良くなる】”鳥生は選択の連続である”という考え方

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ミッションインポッシブルシリーズの最新作、『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』が先月から公開になりましたね。

みなさんの中にはもう観に行かれた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
そういう私は今のところまだ観に行っておりません。

いや、めちゃくちゃおもしろそうではあるんですよ。
ただ、最後までちゃんと観れる自信がないんです。
というのも、以前『ミッション:インポッシブル3』を観に行ったときに、開始30分くらいから寝ちゃいまして…。

銃撃シーンやら爆破シーンやらでものすごい音量でバキュンバキュンドッカンドッカンなっているのに、私は全く起きることなく、気が付いたら黒幕との決闘シーンでした。
「え、この人、誰?」と思っているうちに黒幕が倒され、あれよあれよという間にエンドロールが流れ始めました。
そんなわけで、私にとって『ミッション:インポッシブル3』は、主人公のイーサンが任務についたと思ったら速攻で悪役を倒すという、まさにインポッシブルな内容の映画になってしまいました。

その経験が後を引き、今もなかなか映画館に足を運べないんですよね。
そして、「観に行ったとしてもまた寝ちゃうかも…最後まで観れないかも…これがほんとのウォッチング:インポッシブル…」と、うまいのかうまくないのかよく分からないことを思い付いてはフフと一人で笑ってみたりするわけです。

さ、そんな哀しいエピソードは置いといて、『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』にこんなセリフがあります。

『人生とは、選択の連続だ』

ホントそう思います。
イーサンほどの生死を掛けた選択ではないにしろ、みなさんも日々いろいろな選択をして過ごされていると思います。

ただそれって私たち人間にだけ言えることではなく、鳥さんも同じだと思うんです。

鳥さんも日々の生活の中で常に選択に迫られている気がしています。
私がトリちゃんに対して「こっち来てー」と言ってトリちゃんがすぐに来ないときがそうです。
そこにい続けているトリちゃんを見て、「あぁ、トリちゃんは今、選択を迫られてるなぁ」って思っちゃいます。

そして、そんなトリちゃんを見ていると、いつも私の中で「ターミネーター」という映画のあるシーンがよみがえってきます。
それはこんなワンシーンです。

掃除に来たおじさんが、ターミネーターが潜んでいるドアをノックします。
そして、「臭いぞ、死体でもあるのか?」と問いかけます。
それに対してドアの中にいるターミネーターは何と返事をするか選択肢を挙げます。
「はい・いいえ」「なに?」といった選択肢の中から、ターミネーターは「バカ野郎」を選びます。
「バカ野郎」と返事するターミネーター。
その返事を聞いて、掃除のおじさんは諦めて離れていきます。

こういった感じのことがトリちゃんに限らずすべての鳥さんの中で起こっているんじゃないかって私は思うんです。

例えば、飼い主さんが鳥さんに向かって指を出しながら「おいで」って言ったとします。
このとき、鳥さんの頭の中で…

・指に乗る
・逃げる
・無視する
・とりあえず噛む

…こんな感じの選択肢が浮かんでるんだと思うんです。
そして、鳥さんはその選択肢の中から1つを選んで、その行動を取っているんじゃないかって思うんです。

ターミネータの場合は、「こういったときはこういう選択をすべき」というプログラミングがされていて、それに従って答えを選択をしているのかもしれません。
でも鳥さんの場合は、そのときの気分や、鳥さんがこれまでにしてきた経験に基づいて答えが決まるんじゃないかと思います。
具体的に言うと、「指に乗る」「逃げる」「無視する」、「噛む」という選択肢の中で、今の気分とこれまでの経験に基づいて、一番心地よいものを選択しているんじゃないかな…なんて思うのです。

「おいで」と言われて「指に乗る」という選択を取った結果、「えらいね」と褒められたり、大好きなカキカキをしてもらえたり、ごほうびがもらえたりする経験が多ければ、「指に乗る」という選択を取りやすくなると思うんです。
でも、そうやって育てたからといって、必ずいつでも100%「おいで」といって指に乗ってくるわけではないと思います。
鳥さんの気分が乗らないとき、鳥さんが別のことに興味があるときなど、こちらの言うことを聞いてくれないなんてことはざらにありますものね。

つまり、ここで理解しておくべきことは、「鳥さんの行動は、あくまでも鳥さんが決める」という考えだと思います。

こちらが「これやって」と指示したとしても、数ある選択肢の中から「これをしよう」と行動の内容を決めるのはあくまでも鳥さんなのです。
無理強いすればこちらの意見を聞いてくれるわけではないんです。
こっちの気持ちとか都合とか関係なく、いつだって鳥さんがどうするかを決めるんです。

上でお見せした「ターミネーター」のワンシーンもそうでしたよね。
掃除のおじさんが何を言ったところで、決めるのはターミネーターなんです。
ターミネーターが「コイツ、うざいな」って思えば、もしかしたら掃除のおじさんは殺されていたかもしれません。
「やめてくれ」とおじさんが拒んでも、おじさんの気持ちなんて関係ないんです。
ターミネーターが決めたらそれがすべてなのです。

鳥さんが飼い主さんから「カキカキしていい?」と聞かれたとき。
飼い主さんが「これに入ってー」とキャリーを持ってきたとき。
「はーい、放鳥タイムおしまい。ケージに戻ってー」と飼い主さんが言い始めたとき。
飼い主さんがハーネスを片手に近寄ってきたとき。
初めて会った人に「こんにちは」と言われたとき。
いつものご飯の中に初めて見るものが入っていたとき。

日常の中の様々なシーンで、鳥さんは選択に迫られています。

そういったとき、数ある選択肢の中から、鳥さんが一番心地よいと思える行動を選ぶこと。
そして、選択肢の中から1つを選ぶのはあくまでも鳥さんであって、人間の意見や気持ちは加味されないということ。

「鳥さんに言うことを聞かせる」のではなく、
「鳥さんが言うことを聞いてくれない理由を考える」。

鳥さんの気持ちや行動を理解するために、そんな考え方を持っておくのもいいかもしれません。

※音声が出ますのでご注意ください。

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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