先週のはじめころから急激に涼しくなりました。
前回のブログの動画で、「今年はなかなか涼しくなりませんね」と言っていたのが嘘のようです。
そんな季節に気を付けたいのが、インコさんのロストです。
個人的に、この季節はインコさんをロストする可能性が高まると思っています。
その1つ目の理由として、窓を開ける機会が増えることが挙げられます。
この時期、窓から入ってくる風で十分涼しく過ごせます。
エアコンの風と違い、ふわっと窓から入ってくる風は特に気持ちがよいものです。
そのため、この季節は窓を開けたり、網戸を使ったりするシーンが増えると思います。
それに伴って、インコさんが窓から飛んで行ってしまうといった危険性も高まると思うのです。
「網戸してあるから大丈夫」と思っていたけど、よく見たら網戸が完全には閉まっていなかったなんてこともよくあると思います。
網戸は窓と比べて取り外ししやすい構造になっているため、何かの拍子でバコン!と外れてしまう可能性もあります。
かじるのが好きなインコさんは、少し目を離している間に網戸をかじって穴を開けるかもしれません。
網戸がちゃんと閉まっていたとしても、大型インコさんなら自力で網戸を開けてしまうことだってあります。
放鳥する際には、「網戸してあるから大丈夫」ではなく、ぜひ窓をちゃんと閉めるように心がけてもらえるといいんじゃないかなと思います。
もう1つ、この時期にインコさんのロストの可能性が高まる理由として、インコさんとのお出かけの機会が増えることが挙げられると思います。
今年の夏は特にとんでもない暑さの日が続きました。
インコさんの体調を考えて、夏の間はインコさんとのお出かけを控えていたという方も多くいらっしゃったんじゃないでしょうか。
そんな中、涼しく気持ちの良い季節になってきたことで、「そろそろインコさんとお出かけしたいなぁ」という気持ちが湧きあがってくると思います。
インコさんとお出かけすることはとても良いことだと思います。
ただ、やはり、インコさんを屋外に連れていくことは、ロストの危険性と隣り合わせだと思うのです。
ハーネスを着けていたところで、ハーネスが切れたり脱げたりする可能性はゼロではありません。
インコさんをキャリーに入れていたとしても、キャリーのドアが何かのはずみで開いてしまうことだって考えられます。
キャリーの取っ手部分だけを持っていたことで、キャリーの底の部分が抜けてしまうなんてこともあり得ます。
お散歩するために車の中でハーネスを着けていたときに、誤って車のドアや窓が開いてしまうといったことも起こり得ます。
特にお出かけするときは、少しの失敗がとんでもない事態に直結したりします。
大事な愛鳥さんをのがしてしまうことのないよう、くれぐれもお気をつけいただきたく思います。
ここで、インコさんをロストする可能性を減らす対策の1つとして、私の根底にある考え方をお話しようと思います。
それは、「何事に対しても過信しない」という考え方です。
「網戸をしているから大丈夫」ではなく、「網戸をしていても逃げてしまうかもしれない」と、私は考えるようにしてます。
そのため、放鳥のときは網戸ではなく窓をちゃんと閉めるようにしています。
窓から気持ちいい風が入ってくるかもしれないけど、放鳥中は窓を閉めエアコンを使って快適な空間にするようにしています。
「ハーネスを着けているから大丈夫」ではなく、「ハーネスをしてても逃げてしまうかもしれない」と、私は考えるようにしています。
そのため、お散歩している間、インコさんが飛ばないような工夫をしています。
お散歩のときもハーネスは短く持ち、鳥さんは肩に乗せるのではなく手を繋ぐようにしています。
「うちはクリッピングしてあるから大丈夫」ではなく、「クリッピングしていても風に乗ったら飛んで行ってしまう」と、私は考えるようにしています。
クリッピングしているインコさんでも風に舞うだけで予想以上に飛べたりしますし、見慣れない景色や音でパニックになり必死に羽ばたいたらなおさらです。
インコさんを信じる心は大事ですが、過信しすぎるのは危ない気がしています。
「何度も一緒にお出かけしているから大丈夫」ではなく、「今回もお出かけから無事に帰ってこられますように」と、私は考えるようにしています。
インコさんとのお散歩に限らず、何事も慣れて気が緩んだ頃が一番危ないと思っています。
自分を過信することなく、常に初心でいい緊張感を持ち続けること、いい意味で自分を疑い続けることが大事だと思っています。
放鳥やインコさんとのお出かけは楽しいものです。
でも、思いがけないことが起きてとても悲しい出来事になってしまう可能性が常に潜んでいると思っています。
大事な愛鳥さんを守るために、常に心のどこかでいい緊張感を持ち続けることが大事なんじゃないかなと思います。
※音声が出ますのでご注意ください