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【インコさんの「噛む」を考える】手からご飯をあげる

問題行動

私は以前からうちの鳥共に手からご飯をあげています。
一日にあげるご飯の全量を手から与えているわけではないですよ。
お皿に入れてあげるうちの少しを手であげる分としてとっておいて、それを遊びながらごほうびとして手であげています。

手でご飯をあげ始めた頃は、ご飯と一緒に指を噛まれたりしました。
それも、噛む力の加減ができないので、容赦なくギュウウウウ…って噛まれたり。
特に空ちゃんにはそれで何度か流血したこともあったなぁ…(遠い目)。

でも、鳥さんって、ご飯と一緒に指を噛んでしまったときに、「あ、やっちゃった…」って思って反省するんですよ。
その証拠に、手からご飯をあげ続けていると、指を噛むような失敗はなくなりますし、くちばしの使い方、力の入れ方が本当に上手になるんです。
今では空ちゃんにめちゃくちゃ小さなペレットのかけらをあげても、指に怪我させることなく上手に食べてくれます。
いきなりくちばしでつまむのではなく、くちばしを開けてそぉっとゆっくりくちばしを閉じつつ、舌も使って優しく食べてくれるんです。

そういう鳥共の行動を見ていて思ったことがあるんです。
「鳥さんって、指を噛むことを『よくないこと』とちゃんと理解している」…と。

指を噛むことを気にしないのであれば、「あ、やっちゃった…」って思って反省したり、その後指を噛まないように上手に食べれるようになったりすることはないと思うんです。
「やべ、指噛んじゃったよ」「飼い主、痛そうだな」と思えるからこそ、「次からは指を噛まないようにしよう」と工夫をするようになって、食べ方が優しく上手になっていくんだと思うのです。

そう考えると、「インコさんの噛み癖」ってちょっと矛盾していると思いませんか?

インコさんは噛むことはよくないことと分かっている。
でも、噛んでくる。
これってどういうことなんでしょう。

私が思うに、インコさんは噛むことはよくないことって分かっているんです。
でも、そうせざるを得ない理由が何かあるんです。
だから、噛んでくるんだと思うんです。

その「理由」というものが大事だし、この「理由」には本当に多くの答えがあると思います。

「遊んでほしいのにスマホに夢中で遊んでくれない! 構ってよ!」
「今はイヤ! それ以上近づかないで!」
「急にビックリするじゃない! やめてよ!」
「怖い! 苦手なことしないで! イヤー!」
「あぁー、飼い主好きすぎーー…羽繕いしてあげたいーーー//////」
「この下手くそ! カキカキ全然気持ちよくないじゃない!」
「ちょっと! そんなところを触るなんて! 親しき中にも礼儀ありよ!」
「暇だから噛んじゃお♪ 噛むと飼い主喜ぶし♪」

…って、まだまだこんなもんじゃないんだろうけど、キリがないのでやめておきますね。

あなたのインコさんもちゃんと分かってるんですよ。
「噛んじゃいけない」って。
でも、何らかの理由があって「仕方なく」噛んじゃうんだと思います。

インコさんの噛み癖に悩まれている方には、「インコさんは噛むことをよくないことと分かっている」という言葉だけでも頭の片隅に置いておいてもらえたら嬉しいです。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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