みなさんは、インコさんにガブッと噛まれるのって怖いですか?
怖いって思われてる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
だって、噛まれたら痛いですもんね。
余裕で出血だってしますもんね。
皮がめくれたり、肉がえぐれたりしますもんね。
その怪我が治るまでじんじんとした痛みが続いて、毎日の生活に支障が出て不便だったりしますもんね。
その気持ち、本当にすごくよくわかります。
私もこれまでに何度も噛まれてきました。
特に空ちゃんに噛まれたときは確実に出血していました。
それも、じわっと血が出るなんていうレベルじゃなくて、ポタポタと血が垂れるレベルでしたから。
私の目には、空ちゃんのくちばしが「鋭利な刃物」に映っていました。
空ちゃんと遊んでいるとき、「いつ噛まれるか…」「噛まれたくない…」という気持ちが頭にいっぱいでした。
ですが、いつの頃からか、
「まぁ、噛まれてもいいや♪」
「っていうか、空ちゃんは噛んでこないよ♪」
「噛んだとしてもちゃんと手加減してくれる♪」
…と思えるようになったんです。
なぜ急にそう思えるようになったのかは、自分でもよくわかっていません。
でも、なぜかそれまでの「噛まれる怖さ」というものがフッと消えたんです。
それからは、空ちゃんと遊ぶときの私の態度はガラッと変わりました。
空ちゃんをカキカキするにもナデナデするにも、躊躇なく手を出すようになりました。
空ちゃんが口を開けても手を引っ込めるようなことはしなくなりました。
空ちゃんがお気に入りのカーテンレールの上に行ったときも、「まだここに居たいよ!」と主張する空ちゃんに負けることなくどんどんと手を出して、場合によってはそこから強制退去してもらったりできるようになりました。
私がこのような態度になったことで大きく変わったことが2つあります。
1つは、鳥共がより一層噛まなくなったことです。
多分、鳥共が「こいつ、オレ(ワタシ)が噛んでもひるまない」って思ったんでしょうね。
「噛んでもどうにもならない」ってことを理解したことで、「嫌だ」という気持ちを訴えるときに「噛む」という選択肢を取らなくなった気がします。
もう1つは、「噛まれること」の印象です。
以前は、「噛まれる=ネガティブなこと」というイメージでした。
「噛まれることは好ましくない」、「噛まれることは痛い」、「噛まれたくない」といった、どれも後ろ向きな感情です。
ネガティブなイメージであるがために、「噛まれる」ということから避けていたような気がします。
でもそれって、鳥共にちゃんと向かい合ってなかったよな…って、今になって思うんですよね。
「噛むことも含めてその子」なんだと思うんです。
「噛むこと」は、「その子の気持ちの表れ」ですから。
「嫌だ!」なのか、「遊んで!」なのか、「注目して!」なのか、「ひとりにして!」なのか。
どんな気持ちにしろ、その子の素直な気持ちなんです。
その気持ちから目を背けるなんて、やっぱり鳥共に面と向かっていない感じがしちゃうんですよね。
だから、今では私は噛まれると「可愛い(*’Д’)」って思っちゃいます(←ちょっと病気)。
ガブガブ噛まれてるのを眺めながら「愛おしい//////」って思っちゃいます(←末期)
「って、その域になれるもんならなりたいよ!」
「どうしたら『噛まれることの恐怖』を無くせるかを教えてよ!」
そうなんですよね。
そこが大事なんですよね。
ただ私も、「噛まれてもいいや♪」って思えるようになったきっかけが何だったのか、いまだに分かりません。
毎日鳥共と遊んでて、ふとそういう日が急に来たんですよね。
分かりやすい例で言うと、花粉アレルギーの器がいっぱいになっちゃって、「去年まで平気だったのに、先日から急に花粉症になっちゃって…」みたいな感じ?(え、分からない?)
でも、そんな感じです。
鳥さんと面と向かって毎日接していることで「信頼ポイント」みたいなものが徐々に貯まっていって、ある日「これより先は無敵モード」という境界線を超える日が来るんだと思います。
この状態になるとまさに最強だと思います。
鳥さんと仲良くなりたい方は、ぜひ、この域まで達してください(バキバキな目で)。
※音声が出ますのでご注意ください