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【トレーニングのコツ】ごほうびは多ければいいってもんじゃない

トレーニング

毎度のことで恐縮ですが、ちょっと想像してみてください。

「算数ドリルの問題を5問やったらごほうびをあげるぞ」

小学4年生のあなたはそう言われました。
あなたはごほうびという響きに釣られ、頑張って算数ドリルを5問解きました。

「お! 頑張ったじゃないか♪ じゃあ、ごほうびだ!」

そう言われて車に乗せられロイヤルホストに連れていかれました。

「さあ! 好きなものを食べていいぞ!」

あなたは大好きなオムライスとエビフライとメロンソーダを頼みました。
おいしいごはんをお腹いっぱい食べてあなたは大満足です。

「算数ドリル、頑張ってよかったなぁ♪」

幸せな気分に浸りながら家に着いたところで、こう言われました。

「よし、じゃあ、算数ドリルをまた5問やったらごほうびにロイヤルホスト連れてってやるぞ」

……皆さん、どう思われますか?

なんかもう、ごほうびとかどうでもよくなってきません?

大好きなものが食べられるっていうごほうびをチラつかされても、行動に移す気にならないというか、ごほうびにそこまでの魅力を感じないというか。
お腹がいっぱいでもう動きたくないし、なんならこのまま横になって寝てしまいたい気分ですよね。

「算数ドリルを5問やったら、チョコを1粒食べてもいいよ」

それくらいの量なら、その後の行動に悪い影響を与えないんじゃないかと思います。
チョコを1粒食べて、ちょっとした休憩と気分転換をして、次の5問を解く。
そんないいリズムができる気がします。
量もちょうどいい感じで、ごほうびとしての魅力を保てると思います。

鳥さんのごほうびもこれと同じだと思うんです。

鳥さんが言うことを聞いてくれたときに、「すごいね!」「えらいね!」とごほうびをあげることは、トレーニング的な観点から見ても鳥さんとの関係性構築の面から見ても、とてもいいことだと思っています。
でも、ごほうびをあげすぎてしまうと鳥さんがすぐに満足してしまうと思います。
満足してしまうと、鳥さんの中で「ごほうびをもらうために言うことを聞こう」という気が起きづらくなると思いますし、ごほうびとしての魅力も弱まってしまうんじゃないかと思うんです。
トレーニングや遊びのやる気が削いでしまうことで、人との関係性も構築しにくくなると思います。

上で取り上げた算数ドリルのお話は極端な例です。
それと同じレベルで、1回で鳥さんのお腹がいっぱいになるほどのごほうびをあげる人はさすがにいらっしゃらないと思います。
ただ、1回に与えるごほうびの量が多いとその分早く鳥さんが満足してしまうというのは間違いではないんじゃないかと思います。
また、ごほうびでお腹がいっぱいになって、それとは別にケージの中で普通にご飯を食べることができたら、単純に食べる量が多くなってしまいかねません。
たくさん食べてしまうことで肥満や発情に繋がることも考えられます。

鳥さんのやる気を持続させるため。
ごほうびの魅力を減らさないため。
食べすぎを防止して鳥さんに健康でいてもらうため。
そして、鳥さんと良い関係性を構築するため。
一度にあげるごほうびの量は少なめを意識するといいんじゃないかなって思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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