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【インコさんの噛み癖】インコさんに噛まれることを恐れない

噛み癖

皆さんは鳥さんに噛まれることに恐怖を感じますか?

そりゃ感じますよね。

だって、単純に痛いですもんね。
私もこれまでに(今でも)散々噛まれています。
どんだけ出血したか分からないくらいです。

そんな鳥さんに噛まれる痛さを嫌なほど知っている私ですが、「それでも鳥さんに噛まれることを恐れてはいけない」という持論があります。

というのも、噛まれることを恐れていると、鳥さんとの関係によくない影響が生じると思うからです。

以前、オオハナインコの花ちゃんが、「飼い主の肩に乗って威張ると、わたしの思い通りになる」と勘違いしているように思えた時期がありました。
花ちゃんが私の肩に乗ってきて、ンーーッ!っていう唸り声と共にくちばしで私の頭を小突いたり、酷いときは耳や頬を噛んだりして、それを鎮めるために花ちゃんにごほうびをあげて…みたいなことをしている頃があったんです。
こちらとしては痛い思いはしたくないので、花ちゃんの機嫌がよくなるようにと必死でおやつをあげたりしていました。
でも、それは花ちゃんからしたら、「噛んで脅せばこっちの思い通りになる」という学習の場になってしまっていたんだと思います。

このように、鳥さんに噛まれることを恐れていると、そんな人の姿を見て鳥さんが調子に乗ってしまう傾向にあると思うのです。

そういった状況にならないために、「噛まれたって怖くないよ?」という強い態度を見せることが大事なんじゃないかと私は思っています。

肩に乗って威張っていた花ちゃんに対して、私は怖がらずに堂々と手を出して肩から降りてもらうようにしました。
「噛まれるかも…」という怖さは心のどこかにありました。
でも、その恐怖に負けていては花ちゃんといい関係は築けないと思い、平然を装いました。
最初のうちは軽く噛んできたこともあったように記憶しています。
それでも噛まれることを恐れない私の表情や行動を見て考えを変えたのか、花ちゃんが変に威張るようなことはなくなっていきました。

…って、ここで話が終われば綺麗なのですが、噛まれることを恐れない態度を取ることで花ちゃんからまったく噛まれなくなったというわけではありません。
今でも花ちゃんは気分によって噛んで拒否をアピールしてくることがあります。
でもそれは自分の気持ちを伝えるための噛みであって、自分の要望を押し通すための噛みではないと思います。
もちろん、意思表示のためとは言え「噛む」という行動をすることは好ましいことではありません。
でも、意思表示のための噛みと、自分の要望を押し通すための噛みでは、本質的なところで違うんじゃないかと思うんです。

人間だって同じですよね。
「今はそっとしておいてほしい」っていうときにそんな気持ちを無視してウザがらみされたら、「うるさいな!」って乱暴な言葉を言ってしまうことだってあると思います。
乱暴な言葉を使うことはいいことではありません。
でも、日頃から乱暴な言葉ばかり言っているのとはわけが違うと思います。
「わきまえることができるかどうか」、そこに大きな差があると思うのです。

飼い主さんが「噛まれることを恐れない」という態度を見せたとしても、鳥さんの噛むという行動を100%なくせるわけではないかもしれません。
でも、鳥さんから「噛めば自分の思い通りになる」というわがままな考え方をなくすことに少しは役立つのかなって思っています。

わきまえることができる鳥さんになってもらえるように、「噛まれることを恐れない態度で臨む」ということが大事なんじゃないかなと思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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