先々週あたり、大きな台風が来ましたね。
かなり雨が降った地域もあったようです。
皆さんのお住いの地域は大丈夫でしたか?
大型の台風が来るとなると、通勤や通学の時間帯の天気予報ですとか、万が一のときの備えが大丈夫かなど、気がかりなことがいろいろと出てくると思います。
それと同じように、もう1つ気にかけてほしいものがあります。
それはインコさんの体調です。
というのも、インコさんの体調って気圧が急激に下がることで崩れてしまうことがあるんです。
「私、台風が近づいてくるタイミングで、頭痛や吐き気、めまいなどの症状が出ちゃうんですよね…」
そういった方、いらっしゃいますよね。
もしかしたらこのブログを読まれている方の中にもいらっしゃるかもしれません。
そういった症状って、気圧の急激な変化によって自律神経が乱れることによって起きるそうです。
その自律神経の乱れには、耳の奥にある「内耳」というものが関わっているそうです。
簡単に言うと三半規管とかでしょうか……って、このあたりのことに関しては大して詳しくないので、多くは語らずササッと話を進めましょう。
まぁ、内耳にあるそういった器官が気圧によって刺激されて、目が回ったり気持ち悪くなったりしてしまうんです。
その内耳というものは、鳥さんにもあります。
もちろんインコさんも例外ではありません。
鳥さんの内耳には人間の三半規管と同じように気圧のわずかな変化を感知できる特殊な器官があるんだそうです。
ただ、野生の鳥さんは普段から自由に空を飛び回って上昇や下降を繰り返しているので、気圧の変化にはある程度慣れているのだそうです。
それに対して、インコさんの場合は、普段ケージの中で暮らしていて、気圧の変化をほとんど感じないで過ごしています。
そのため、特に台風などで気圧が大きく低下すると、その変化をもろに受けてしまい、耐えられずに調子を崩してしまうということがあるのです。
特に、幼鳥さんや老鳥さん、病気などでもともと調子を崩している鳥さん、換羽期の鳥さんなど、体力が十分な状態でない場合に、気圧の変化の影響を受けやすいと言われています。
「え、やだ、そんなの可哀想」
「辛い思いをしないようになんとかしてあげたい」
そう思いますよね。
その気持ち、とても分かります。
ですが、気温や湿度と違って、気圧というのは人間が調整することは難しいんですよね。
寒ければ温かくして、暑ければ涼しくして、湿度が低ければ加湿してあげる。
気温や湿度についてはエアコンや加湿器などを使うことで対応が可能です。
でも、「気圧が低いから高くしてあげよう」なんて、よっぽど専門的な設備があれば別ですが、一般的なご家庭ではほぼ不可能だと思います。
では、どうすべきか。
いつものことながら、「これをやれば完璧」という方法はないと思っています。
でも、強いて言うのであれば、体力が落ちていたり弱っているインコさんが気圧の変化の影響を受けやすいと思うので、そのあたりをサポートしてあげるといいんじゃないかと思います。
「体力が落ちないようにご飯をいつもより多めにあげよう」という判断もいいと思います。
免疫力を高めるために晴れているうちに日向ぼっこをさせるというのもアリだと思います。
保温をして体力維持のサポートをしてあげるというのも1つの手だと思います。
体力を温存させるために、いつもより早めに寝かせるというのもいいと思います。
このような具体的な対策をしてあげるのももちろん良いと思います。
でもそれ以前に、「鳥さんは気圧が急激に下がることで体調を崩す可能性がある」ということを知っておくこと、そして、気圧が下がりそうなタイミングで鳥さんの様子を気にしてあげることがとても大事なんじゃないかなと思っています。
「新しく台風が発生したみたいだな。ってことは、うちの鳥さんたち、大丈夫かな?」
「ちょこちょこ様子を見てあげないといけないなぁ」
そうやって鳥さんのことを気遣う気持ちが湧くだけでもかなり違うと思います。
この先ももう少し台風シーズンが続くかと思います。
台風などの報道やお知らせを見たら、「あ、うちの鳥さんたち、大丈夫かな」と気にかけてあげて下さい。
そして、普段以上に鳥さんの様子に気を配ってあげるといいんじゃないかなって思います。
※音声が出ますのでご注意ください