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【インコさんの幸せのために】放鳥タイムを見直してみた

放鳥

みなさんが学生の頃、大好きな先生っていましたよね。
※いなかった方は、「私には大好きな先生がいた」と記憶を捻じ曲げて以下をお読みください。

その大好きな先生に対して、あなたはどんな態度をとるタイプでしたか?

「先生先生!」と積極的に声をかけるタイプでしたか?
声かけるのが恥ずかしくてなかなか近づけずにいる大人しいタイプでしたか?
先生に話しかけたかったけど、グイグイと積極的に先生にまとわりつく邪魔なクラスメイトを忌まわしく思うタイプでしたか?

私は大好きな先生と絡みたくて仕方なく、グイグイ行き過ぎて先生から鬱陶しがられるタイプでした(苦笑)。
先生にいいところを見てもらいたくて私は「先生!見て!見て!」と必死に呼びかけます。
先生は私一人ばかりを相手にしているわけにもいかないので、たまに私の方を見て「あーーすごいすごい」と返事する感じ。
私はそんな空返事では納得できず、「いや先生!ほら、見て!見てってば!」とくどく食い下がってた記憶があります。

いやーーー、我ながらなんてめんどくさい子供なんでしょうねアハハハ。

と、まぁ、私の話はいいとして、みなさんはどういうタイプでしたでしょうか?

って、なんでこんな話をしているかって、放鳥タイムのときの鳥共の様子が、今話した大好きな先生と生徒の関係にダブって見えたからなんです。

うちの鳥共の放鳥って全羽一斉にやるんです。
コザクラインコのトリちゃん、ウロコインコのマメちゃん、ヨウムの空ちゃん、オオハナインコの花ちゃん、総勢4羽を同時にケージから出してあげます。
すると、そこで鳥共の個性がすごく出てくるんです。

トリちゃんはごほうび欲しさに芸をして「ちょうだいちょうだい!」とねだってきます。
マメちゃんは私の肩に飛んできて耳元に寄り添いたがります。
空ちゃんは撫でてもらいたいんだけど、トリちゃんやマメちゃんがわちゃわちゃしているので何となく落ち着かず、そうそうにケージに帰りたがったりします。
花ちゃんは基本パーチの上にいるのですが、以前毛引きをしていた関係でうまく飛べず、私の方に行きたくても行けないので、パーチの上で「わたしを相手して!」とウロウロしたり呼び鳴きしたりします。

つまり、グイグイ積極的に私のところに来る子もいれば、自分の気持ちを押し殺してしまう子もいて、はたまたグイグイ行きたいのに行けなくて怒っちゃう子もいるわけです。
これってまさに冒頭の大好きな先生への態度と同じ感じだと思うんです。

私はそんな鳥共の様子を見ながら、「放鳥時間が長いことがこの子たちの幸せではないのかも?」と思うようになりました。
全羽がケージの外に出てのびのびできる時間が十分に持てるように、4羽一斉に放鳥するスタイルでやってきました。
でも、いくら放鳥時間が長くてもそれぞれの要望が満たされないのであれば、鳥共は幸せって感じていないのかもって思ったのです。

そこで、私は最近、1羽ずつの放鳥スタイルに変えてみました。

1羽ずつの放鳥なので、ケージから出ていられる時間は短くなってしまいました。
でもその分、鳥共と私との接触とか関係性は濃密な感じになりました。
他の子を立ててグイグイ行けなかった空ちゃんや花ちゃんにとってはこれまでより確実に満足できる時間になるだろうなと思います。
トリちゃんやマメちゃんにとっても、飼い主さんと1対1で相手してもらえる時間になったわけですから、放鳥時間が短くなったとしても不満はないんじゃないかなと思います。

とりあえず少しの間、1羽ずつの放鳥にして鳥共の様子を見ていこうと思います。
1羽ずつの方がみんな幸せそうなら、この方法を採用していこうかななんて思っています。

放鳥タイムは、鳥さんが幸せを感じられるものであるべきだと思います。

「放鳥タイムは密度より量の方が大事」と考える鳥さんもいると思います。
「ひとりだけじゃなくて、大好きな仲間とじゃれ合うのが楽しい」と考える鳥さんもいると思います。
羽数によっては1羽ずつの放鳥なんてそもそも無理ということもあると思いますが、鳥さんの好みや考え方に合わせて放鳥タイムを見直してみることで、鳥さんがより幸せになれるのかもしれないななんて思います。

※音声が出ますのでご注意ください。

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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