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【心の距離を縮める】オオハナインコの花ちゃんとの日々(第2回)

保護鳥との生活

今回もオオハナインコの花ちゃんのことについてお話しようと思います。

あ、毎週月曜恒例の空ちゃんとのロトり7の様子は「お知らせ」から見れます。
そちらを楽しみにされていた方は、どうぞ「お知らせ」の方からチェックしてみてください。

さて、オオハナインコの花ちゃんですが、我が家に来て約10日ほど経ちました。
私の手に対して恐怖心を抱いているようで、ケージ越しでも手を近づけると、カァーーーッ!とくちばしを開いて威嚇してきます。
そのまま手を近づけようものなら、ガッ!と噛もうとしてきます。

そんな花ちゃんですが、別に「人間が大嫌いな子」というわけではないんです。
その証拠に、花ちゃんは以前の飼い主さんには普通に腕に乗ってくれていました。
我が家に来てからの花ちゃんがケージ越しに手を近づけると威嚇してくるのは、単純に私との信頼関係が全然築けていないだけなんです。

まぁ、花ちゃんの気持ちを考えれば当たり前なんですよね。
大好きだった飼い主さんが急にいなくなって、よくわからない人によくわからない場所に連れてこられたんですもの。
そりゃあ不安で仕方ないと思います。
「大好きな飼い主に会わせてよ!」ってきっと思っているに違いありません。

とはいえ、花ちゃんには申し訳ないけどその願いは叶えられないわけで、とりあえずは我が家で私と一緒に暮らしていくしかないんですよね。

なので、花ちゃんのためにも私のためにも、まずは花ちゃんとの心の距離を縮めるところからスタートしようと思いました。

鳥さんにいきなり「仲良くしよ?」と言ったって、そんなの無理なんですよね。
人間だって同じです。
出会ってそんなに時間も経ってない人から、「今日から親友な?」って言われたら、正直引きますよね。
仲のいい関係になっていくには、少しずつ少しずつ、小さな関わりをたくさん持って、「あぁ、コイツ、イイヤツだな」って思ってもらうしかないわけです。

「じゃあ、花ちゃんとの心の距離を縮めるためにどこから手を付けよう」と考えたときに私が思いついたのは、「ご飯のお世話」です。

お世話と言っても、朝と夜のご飯の用意や水替えをするだけではなくて、「花ちゃんのご飯をお皿に入れ、そのお皿を私が手で持った状態で食べてもらう」というものです。

この方法には2つのメリットがあると思っています。

まず1つ目としては、ご飯を食べたときのポジティブなイメージが人に紐づくということです。
ご飯を食べて「美味しい♪」「食べることができて幸せ♪」というポジティブな感情が、ご飯のたびにすぐ近くにいる人の印象に結び付けられる可能性もあるんじゃないかと思います。
「ご飯を食べているときって、いつもこの人がいるなぁ」という考えがそのうち、「あ、この人が来たということはご飯が食べられるということだ♪」という考えになると思うんです。
そうなれば、「この人が来るといいことが起こる」「早くあの人来ないかなぁ」と思ってもらえるようにもなるんじゃないかと思います。

2つ目は、人との距離感に慣れてもらえることです。
私が持っているお皿からご飯を食べてもらうということは、どうしたってご飯を食べるときに人間が近くにいる状態が続くということです。
はじめは人間のことを怖いと思っている鳥さんも、「あれ?人間が近くにいるけど、別に何も嫌なことは起こらないなぁ」と思う経験を重ねることで、人間に対する恐怖感は薄れていくと思います。
また、同じ原理で人の手にも慣れてもらえると思います。
お皿を手で持ってご飯を与えることで、ご飯を食べるときにどうしても手に近づく必要が出てきますが、「手に近づいても何も起きない」ということを繰り返し経験するからです。

そんなわけで、朝と夜の日に2回、こういった形で花ちゃんとの関わりを持つようにしています。
まだ始めたばかりで花ちゃんの態度に大きな変化はありませんが、焦らずゆっくり花ちゃんとの時間を持ち続けて、少しずつでも花ちゃんとの心の距離を縮めていこうと思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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