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【イメージしやすく解説】鳥さんにとって「寒さ」とは?

生活

最近めっきり寒くなってきましたが、みなさん(愛鳥さんも含め)、いかがお過ごしでしょうか。

寒くなってくると気になるのが鳥さんへの影響です。
一般的に「鳥さんは寒さに弱い」と言われます。
「冬場はしっかり保温してあげましょう」という話もよく聞きます。
でもだからと言って、少しの時間、寒い屋外に出たからといって死んでしまうわけではありません。
必ず体調を崩してしまうわけでもありません。
そもそも野鳥は冬の間もずっと屋外で暮らしています。
もちろんインコさんやオウムさんは日本の野鳥ではなく、南米やオーストラリアなど、暖かい地域の生き物なので、「スズメが外で生きてるからインコさんやオウムさんも外で過ごせるでしょ」と言うことはできません。
でも、南米やオーストラリアだって冬はありますし、冬にはそれなりの温度になるんだと思います。
では実際、鳥さんにとって「寒さ」とは、どういうものなのでしょうか?

結論から言ってしまうと、「人にとっての寒さと同じ」と思うんです。

例えば、冬の朝、布団から出て朝ご飯を食べるときに、部屋が冷え切っていて寒いですよね。
「寒っ…」と言いながらも、普通にご飯を食べ、普通に生活できますよね。
寒いからといってすぐさま風邪をひくわけではありませんし、動けなくなってしまうわけでもありませんよね。

もっと極端な例で言うと、例えば冬場に海に入って身を清める的な昔からの行事があったりしますよね。
また、私は経験がありませんが寒中水泳なんかも存在します。
そういったものに参加する方々は、めちゃくちゃ寒い思いをしても別に風邪になったり体調を崩されたりしませんよね。
それって、私たちの身体の中に寒さを跳ね除けるだけのパワーが備わっているからなんです。

また、免疫力も重要になってきます。
免疫力が低いと、寒さで弱った身体に病原菌やウイルスが侵入しやすくなります。
体調が悪いときにただただ寒い中にいるなんて、余計に体調が悪くなるだけですよね。
だから、できるだけ免疫力を上げて寒さでパワーが少し落ちたとしても身体の防衛機能を高めておくことが大事だし、万が一体調が悪くなったら、できるだけパワーを減らさないようにするために暖かい快適な部屋で身体を休めることが大事なわけです。

では、寒さと病原菌を跳ね除けるだけのパワーと免疫力があればいくら寒くても平気か?…といったらそんなことはなく、何の対策もせずただただ寒い中にい続けるのというのは辛いものですよね。
できることなら厚着をしたいし、ストーブとか焚火とかあったら暖が取れて嬉しいわけです。

ここまで、人間の冬の過ごし方と言いますか、ごく一般的常識な冬の寒さに対する考えを書いてきましたが、これ、まんま鳥さんに当てはめることができると思うんです。

少しの時間、寒い屋外に出たって、健康な鳥さんにはパワーがありますから基本大丈夫だと思うんです。
もちろん長時間はよくないと思います。
それは人間も同じですよね。
ずっと寒い中にいたら、「いい加減身体が冷えてきたから帰ろ」ってなりますよね。
体調が悪くなる前に、自分の身体を守れる快適な環境に帰れば問題ないと思うのです。

免疫力も人間と同様大事です。
実際、空気中には鳥さんが病気になる菌やウイルスが微量ながら混ざっています。
でも、その空気を吸ったからといって、鳥さんが体調を崩してしまうわけではないですよね。
私の鳥共もみなさんの愛鳥さんも、ありがたいことに毎日健康に暮らし続けてくれています。
それは鳥さんの中の免疫力が微量な菌やウイルスを撃退しているからです。
寒くても、それを跳ね除ける元気と免疫力があれば、鳥さんは元気でいられると思います。

体調を崩してしまっている場合は、できるだけパワーを無駄に削らせないために、寒くないようにしてあげることが大事です。
それも人と同じですよね。
熱があるときに寒い外に出たら余計におかしくなってしまいます。
温かい布団に入って安静にしているのが一番だと思います。
鳥さんも体力が落ちてしまっている場合は、ヒーターなどを使って温かくしてあげることで身体の辛さを補助してあげることができると思います。

このように、鳥さんにとっての「寒さ」って、人にとっての「寒さ」と同様だと思うのです。
暖房で暖かくなった部屋は快適ですが、暖かくなりすぎれば暑いって思いますし、涼しい部屋が逆に気持ちよく感じることだってありますよね。
寒いからといって外に出たら必ず風邪をひくわけでもありませんよね。
鳥さんにもまったく同じことが言えると思います。
冬になったからと言ってヒーターでガンガンに温める必要もないと思いますし、寒いからと言って絶対に外に出てはいけないというわけでもないと思います。

ただ、意識しておきたいのは、鳥さんにとって寒いと感じる温度帯が、人間のそれよりも上だという点です。
人間は10℃近辺になると寒いと感じますが、鳥さんの場合、鳥種にもよりますが、20℃を切ると寒いと感じるのではないかと思います。

鳥さんにとっての「寒さ」は、人が感じる「寒さ」と変わりません。
そう考えれば、寒い季節での鳥さんへの対処もイメージしやすいと思います。
「自分が寒いと思うとき、どうしてほしいか」
「自分が体調が悪いとき、どういう環境なら辛くないか」
そのように自分に置き換えて考えてみることで、鳥さんにベストなお世話ができるんじゃないかなと思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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