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【インコさんとの信頼関係を築く】「ありがとう」を伝える

Tips

  神様「はい、次の子、いらっしゃい」
タマシイ「はい、神様」
  神様「あぁ、君は今度鳥として生まれる子だね」
タマシイ「そうか、今度ぼくは鳥になるんですね」
  神様「そうだ。で、どんな鳥になりたいとか希望はあるかね?」
タマシイ「うーん……。
     神様、ぼくは人間が好きなんです」
  神様「ほお」
タマシイ「だから、ぼく、人間のそばで生きてみたいな」
  神様「そうか、わかった。
     ではお前はインコとして生まれなさい。
     運が良ければ人と一緒に暮らすことができるだろう」
タマシイ「神様、ありがとう。
     それと、神様、もう1つお願いがあるんだけど」
  神様「なんだい、言ってごらんなさい」
タマシイ「ぼく、インコの次は人間になってみたい」
  神様「ふむ、そうか。人間になりたいのか。
     それではお前に1つ条件を与えよう」
タマシイ「じょうけん?」
  神様「これからのインコとしての一生のうち、
     人間から『ありがとう』と1万回感謝されたら、
     次はお前を人間にしてやろう」
タマシイ「『ありがとう』?」
  神様「そうだ。『ありがとう』だ」
タマシイ「うん、わかった。ぼく、がんばる」
  神様「うむ、ではな。
     インコとしての一生を楽しんd」
タマシイ「いってきまーーす!」
  神様「こらちょっとまだ話の途中……!」

インコとしてこの世に生を受けるほとんどの子は、この世に生を受ける前に天界でこんな会話をしてくるそうです。
うちの花ちゃんがそう教えてくれました。

(あぁ…羊……ついにそんな虚言を…)

そう思われました?
待ってください。
ちゃんとお話しますから、もう少し話を聞いてください。

今のお話が本当かどうかは置いといて、『ありがとう』という言葉は鳥さんにとって特別な言葉になっているんじゃないかと思うのです。

というのも、私がうちの鳥共に『ありがとう』と言うと、きまって鳥共の表情が変わるからです。

私はうちの鳥共と遊んでいるときに、よく『ありがとう』を言っています。

体重を測らせてくれて『ありがとう』。
呼んだら飛んできてくれて『ありがとう』。
大人しく抱っこさせてくれて『ありがとう』。

そんな風に鳥共に感謝の気持ちを伝えたとき、鳥共の表情が変わることが多いんです。
「あっ…」みたいな。
「え、今、言った?」みたいな。
なんとも言えない感じで表情が変わるんです。

一番下にある動画を見てください。
『ありがとう』と言ったあとの鳥共の表情の微妙な変化が分かるんじゃないかと思います。

こういった表情の変化を見ていると、『ありがとう』という言葉は鳥さんの中で特別なものになっているんじゃないかなって思えるんです。

そんな特別な言葉を言ってもらえることで、鳥さんは自信がついたり愛情を感じたりしているような気がします。
そして、そうやって自信をくれたり愛されていることを再認識させてくれる飼い主さんのことを、鳥さんは特別な目で見るようになるんじゃないかと思っています。

そう考えると、鳥さんに日頃から『ありがとう』を言うことって大事なんじゃないかなって思うんです。

鳥さんと仲良く過ごすためには、上下関係ではなく信頼関係が大事だと思っています。
人間同士も『ありがとう』と感謝を伝えることで信頼関係が生まれますよね。
それと同じで、鳥さんと人間との間でも『ありがとう』という言葉で信頼関係が築けるんじゃないかと思うのです。

冒頭の虚言的な話を受けて、「来世で人間になりたいという鳥さんの夢を叶えてあげたいから」と無理やり言う必要はありません。

今日も元気でいてくれて『ありがとう』。
うちの子になってくれて『ありがとう』。
私と一緒に過ごしてくれて『ありがとう』。

そんな、本当になんてことない、でもかけがえのない幸せな瞬間に感謝して、鳥さんに『ありがとう』を伝えてみてください。
その言葉はきっとみなさんの鳥さんにも特別に伝わって、鳥さんとみなさんとの間に特別な関係性が生まれるんじゃないかなって思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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