みなさんに1つ、寒くなってきたこの時期の放鳥タイム前にやっていただきたい『儀式』があります。
それは、鳥さんをケージから出す前に、「手をすり合わせる」ということです。
「今日も健康でいてくださってありがとうございます」
「本日も貴鳥(あなた)さまのお相手をさせていただきます」
…って拝んでるわけではないですよ。
「今日は強く噛まないでください」
「お手柔らかにひとつお願いいたします」
…って頼み込んでるわけでもありませんよ。
手をすり合わせることで、手を温かくしてあげてほしいんです。
手を温かくしておくことで、鳥さんが手に乗ったときや、ニギコロなどで鳥さんを手に包み込むときに、鳥さんに寒い思いをさせないで済むと思うんです。
先日、私の手の中でニギコロされながら幸せそうにしているコザクラインコのトリちゃんを見ながら、「温かそうだなぁ♪」って思ったんです。
でも、それは私の手が温かい状態だったからなんですよね。
私の手が冷えていたら、トリちゃんは寒さを感じてニギコロを楽しめなかったかもしれません。
「今日は寒いから布団を被って寝よう」
そう思って布団に潜り込んでみたものの、その布団は今の今まで寒空の下に干されていたものだとしたら、全然温まれないですよね。
布団は温かくあってこそなわけです。
ニギコロに限らず、鳥さんに手に乗ってもらうときも手の温かさって重要な気がします。
「おいで」と言われて手に乗ってみたところ、その手が冷たかったら乗り心地としては良くないんじゃないかと思うんです。
床が冷え切っているキッチンでお料理を作るとか、考えただけでも苦痛な感じがします。
床暖をオンにして、床がポカポカと温かい状態なら、台所に立つ気も少しは起きるんじゃないかと思います。
温かいものに包まれるとか、足元を温かくしてもらえることって、幸せなことですよね。
それは人間だけでなく、鳥さんも同じだと思うのです。
寒くなってきたこの時期、ケージ内や室内を温かくして、鳥さんが寒く感じないようにするということは、多分多くのみなさんがされていることだと思います。
でも、「自分の手の温度」は見落としがちなのではないかと思うのです。
自分の身体の一部ですし、敢えて「触って温度を感じる」ということをなかなかしないので、気づきにくいことだと思います。
そこで、『放鳥前の儀式』として、手をすり合わすということを癖づけてしまうというのもいいのではないかと思います。
手をすり合わせて、冷えていた手を温かくする。
手が温かくなったところで、鳥さんと戯れることをスタートする。
そうすることで、手に乗ってくれたり手と触れ合ってくれる鳥さんに、「手って温かいな♪」「手の近くにいると心地いいな♪」と思ってもらうことができるのではないかと思います。
「今日は噛まれませんように」
「優しい態度でお願いします」
そんな鳥さんへの願いも込めつつ、放鳥前に手をすり合わせてみるというのもアリなんじゃないかなって思います。
※音声が出ますのでご注意ください
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