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【インコさんのペットロス】鳥さんのペットロスはキツくなりがち

生活

前回、我が家に里子として来るはずだったボタンインコのぼたんちゃんが亡くなってしまったことを受けて、ペットレスのお話をさせてもらいました。

その回のリンクを下に貼っておきます。
内容が気になる方はそちらを覗いてみてください。

前回お話した「ペットロス」というテーマは、前々から取り上げたいと思っていた題材の1つでした。
「羊さんに『ペットロス』について話してほしい」
ブログを読んでくださっている方からそんな声もいただいて、「ペットロスについてこんな話がしたいなぁ」と温めてきたお話もいくつかあります。

そこで、前回からの勢いを借りて…というのもなんですが、今月は丸々ペットロスについてのお話をさせてもらおうと思います。

ペットロスのお話、2回目の今回は、鳥さんのペットロスについて考えてみようと思います。

ペットロスのお話をするにあたって、自分がペットロスになったときのことを振り返ってみました。
私には、大人になってからうさを1羽、犬君を2匹亡くした経験があります。
まずは私のペットロスの経験談をお話しようと思います。

※この先、私のペットロスの経験談のお話になります。
悲しい内容の話が含まれるので、苦手な方は下にある「==ここからお話を再開します==」というところまで飛ばしてください。

初めてのペットロスの経験は、大人になって初めてお迎えしたうさとのお別れでした。
うさの最期は、本当に突然でした。
私が仕事に行く支度をしていたときに、隣の部屋からカサカサッ…カサカサッ…という聞き慣れない音が聞こえました。
「なんだ?」と思って隣の部屋に行ってみると、うさが横になって痙攣していました。
すぐに近くの動物病院に連れていきましたが、病院に着く前には息を引き取っていました。
うさの年齢は5歳で、まだまだ若々しく元気でしたが…。
このときのペットロスが一番ひどかったです。
うさが亡くなった当日は、家の外にも聞こえるような大きな声で泣きました。
とんでもない虚無感にも襲われ、ぼーーっとしてしまう期間が長く続きました。

2回目のペットロスは、2匹目としてお迎えした犬君でした。
確かその子が7歳の頃だったと思います。
歩いたり抱き上げられるときに急に痛がるようになり、そこから通院生活が続きました。
毎日のように病院に連れていき、皮下点滴をしてもらったり、状況によっては入院したり。
退院してきても容態がよくなったとは言えない感じで、ずっと低空飛行を続けていました。
最期の日は私がソファに仰向けで寝て、私のお腹の上にその子を寝かせて、身体をさすったり、床ずれが起きないようにたまに体勢を変えてあげたりしていました。
そんなことをしているうちに私はそのまま眠ってしまって、ふと目を覚ましたときにはその子は私のお腹の上で亡くなっていました。
平均寿命よりもまだ若かったので、「もっと生きられただろうに…」とぼんやり思うことはありました。
でも、このときはうさのときのように酷く泣くことはなく、そこまで長く引きずることもありませんでした。

3回目のペットロスは、1匹目としてお迎えした犬君でした。
17歳のお誕生日を迎えた頃から調子を崩しました。
目の調子が悪くなり、歩き方もかなりヨタヨタするようになり、そのうち耳の聞こえも悪くなりました。
最後の数か月は結構な頻度で痙攣を起こしていました。
毎日のように通院をして、お薬をもらったり皮下点滴をしてもらったり。
入退院もかなり繰り返しました。
犬君の負担を少しでも減らせるように、自宅で皮下点滴できるようになるための勉強をしたりもしました。
最期の日は、今でも忘れはしない2020年の大晦日でした。
「もう少しで2021年」というタイミングで亡くなってしまいました。
17歳と4か月という、ダックスにしては長生きをしてくれた子でした。
亡くなってしまったことはもちろん悲しかったです。
でも、このときも前の犬君のときと同様、そこまで引きずりませんでした。
大往生の形で送り出せたことに達成感すらありました。

==ここからお話を再開します==

私はこういったペットロスの経験をしてきました。

こういった経験を通して、私はペットロスに対して思うことがあります。
それは、調子を崩してから亡くなるまでの期間が長いと、ペットロスのダメージは少し軽減されるんじゃないか…ということです。
亡くなるまでの期間が長いと、「慰めの気持ち」が生まれやすくなると思うのです。

調子を崩してから亡くなるまでの期間が長いということは、いろいろな手を打つことができるということです。
愛する存在の不調に気づき、そのために病院に通い、薬を与え、日々様子を見守り…と、手厚いお世話をする。
そういった時間を長く持つことができる分、「この子に尽くせた」「やれることは全部やってあげられた」と、自分のお世話や対応に自信を持つことができるのではないかと思うのです。

また、愛する存在が苦しんでいる期間が何か月とか何年と長期に渡ると、亡くなったときに「苦しみから解放されたんだね」と思うことができると思います。
愛する存在が亡くなってしまうのはもちろん悲しいことです。
でも、「もう辛い思いをしなくて済むんだな」「やっと楽になれたんだね」といった慰めの気持ちによって、亡くなったことを前向きに捉えることができるのではないかと思います。
(私が犬君を亡くしたときがまさにそんな感じでした)

このように、調子を崩してから亡くなるまでの期間が長いと、その悲しみを慰めるための気持ちが生まれ、ペットロスの辛さから私たちを守ってくれるのではないかと思います。

これとは逆に、「急に亡くなってしまった」というペットロスは、ダメージが大きくなると思うんです。

この場合、慰めの要素なんてどこにもないんですよね。
それどころか、自分を責める要素ばかりが溢れ出てくることになると思います。

「なんで異変に気付いてあげられなかったんだろう…」
「もっと何かしてあげられたんじゃないか…」
「この子は何か伝えようとしてたのに、私はそれに気づいてあげられなかった…」
「急すぎて最期のときに一緒にいてあげられなかった…」

そういったどうにもならない後悔の気持ちばかりが浮かんできてしまうと思うんです。
そしてその思いは最終的に「私が悪いんだ」という結論となって、長い間自分を襲い続けることになるんだと思います。

こういったペットロスは本当に辛いですよね。
私がうさを亡くしたときがまさにそれなので、その辛さは痛いほど分かります。

さて、ようやくここから鳥さんのペットロスについて考えてみようと思うのですが……勘のいい方はもうなんとなく嫌な予感がしているかもしれませんね。

そうなんです。
鳥さんのペットロスは、ペットロスの中でもダメージが大きくなりがちなのではないか。
私はそんな風に思うんです。
というのも、鳥さんって急に亡くなりがちな生き物だと思うからです。

「鳥さんは不調を隠す生き物」とよく言われます。
鳥さんの持っているそういった習性が元で、気付いたときにはもう手遅れだったなんていうことが多くなりがちだと思います。
加えて、鳥さんは身体が小さいこともあり手術という手法が難しい生き物です。
犬君や猫ちゃんであれば手術してある程度解決できることが、鳥さんではできなかったりします。
また、鳥さんを診ることができる専門医さんの数も、犬君や猫ちゃんの病院と比べたら圧倒的に少ないです。
犬君や猫ちゃんは医療の力で最期までの時間をサポートしやすいけど、鳥さんはそれがしづらいんだと思います。

もちろん、亡くなるまでに治療や入院生活を頑張って踏ん張ってくれる鳥さんもいます。
前回お話したぼたんちゃんは頑張ってくれた子だと思っています。
でも、一般的に鳥さんは、調子を崩してから短期間のうちに亡くなってしまうケースが多いと言えるのではと思います。

こういったことから、私は鳥さんを亡くしたときの精神的なダメージは、どうしても大きくなりがちと思うわけです。

では、そんな鳥さんと一緒に暮らす私たちは、愛鳥さんのペットロスに対してどう立ち向かえばよいのでしょうか。

「鳥さんのペットロスはキツいから、今のうちから覚悟しておこう!」

…って、いやいや、そんな簡単にはいきませんよね。
そんな精神論で乗り越えられたら誰も苦労はしません。

では、どうしたらよいのか。
鳥さんのペットロスに対抗するために、飼い主である私たちが今できることは何なのか。

続きは次回お話しようと思います。
あざとい引っ張り方をしてしまって申し訳ありません。
愛鳥さんとの毎日を楽しみながら、次回のブログをお待ちいただければと思います。

※音声が出ますのでご注意ください


もしよかったら、今回のブログを読んでの感想をお寄せください。


鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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