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【いたずら鳥さんに朗報】脱出癖のある鳥さんは芸達者の素質あり

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自分でケージの扉を開けてケージの外に脱走する鳥さんと暮らされている方に、朗報です。

私は、ケージを脱出しちゃうような鳥さんは芸達者になれる力を秘めている、と思っています。

そういった鳥さんは、「どうすれば自分にとって良いことが起こるのか」を自分で考え、その答えを実践し、思った通りの結果が出ることで達成感を感じる傾向が強いんだと思うのです。

ここで、ケージから脱出したがる鳥さんの気持ちを考えてみましょう。

「狭いケージの中はつまらない! 自由に遊べる外に出たいよ!」
そう考えた鳥さんは、ケージの外に出るためにはどうしたらいいかを考えます。

「ケージの外に出してもらうとき、飼い主はここのドアを開けるよね」
「このドアって留め金を上に引っ張りながらじゃないと開かないんだよね」
「うーん…留め金を引っ張るのって力が要るなぁ…」
「じゃあ、水入れのところの小さな窓から出られないかな」
「こっちは鍵みたいなのないし、上に持ち上げるだけで開くもんね」

そんな風にいろいろ考えて、自分が一番開けられそうなドア相手にいろいろと試します。
そして、なんとか自力でケージの外に出ることができたとき、

「ほ ら 出 れ た !」
「オ レ 天 才 ! !」

って思って、その鳥さんは達成感に満ち溢れるんだと思います。
飼い主さんに見つかってケージに戻されても、

「ケージの中がつまらなくなったら脱出してやろう♪」

そう考えて、また機会を見てはケージからの脱出をするんだと思います。

ケージから脱出する鳥さんの気持ちって、多分こんな感じなんじゃないかなって思います。

「ケージからの脱出」という視点で見ると、飼い主さんにとっては鳥さんにやってほしくない問題行動の1つだと思います。
でも、これを「コマンド(芸)」に置き換えたらどうでしょう。

「おやつ欲しい! 何かおいしいもの食べたい!」
そう考えた鳥さんは、おやつをもらうためにはどうしたらいいかを考えます。

「ん? 飼い主さん、手におやつ持ってるなぁ」
「手のところに飛んで行ってもらっちゃおう♪」
「…って、行っただけじゃダメ? 元の位置に戻されちゃった…」
「ん? 『おいで』って言った? もう一回行ってみよう」
「あ、今度はおやつくれたぞ? なんだ? どうやったらもらえるんだ?」

そんな風にいろいろ考えて、おやつがもらえそうな行動をいろいろ試します。
そして、『おいで』と言われたときに飛んでいくとおやつがもらえることに気付いて、自分の思い通りにおやつがもらえるようになったとき、

「ほ ら も ら え た !」
「オ レ 天 才 ! !」

って思って、その鳥さんは達成感に満ち溢れるんだと思います。
ケージの中でもらえるご飯の量が少なくても、

「また飼い主さんの言うことを聞いていっぱいおやつを稼いでやろう♪」

そう考えて、その後も飼い主さんの言うことを聞いてくれるんだと思います。

どうですか?
「ケージから脱出する」という困りごとも、「飼い主さんの言うことを聞く」という良いことも、起こっている現象としてはまったく同じことだと言えるんじゃないでしょうか。

冒頭、私がお話した、「ケージを脱出する鳥さんは芸達者になれる力を秘めている」と思う理由はそれなのです。

「自分の欲求を満たすためにはどうしたらいいか」を考え、「こうしたらいいんじゃないか」と自ら行動を起こす。
こういった鳥さんの性質を上手に使うことで、「おいで」などのコマンド(芸)をすんなり覚えてくれたりするんじゃないかなって思うんです。

「うちの鳥さん、ケージから脱出したがりで困る」なんて言ってため息つく必要はないと思います。
それどころか喜んじゃっていいんじゃないかって思います。
その鳥さんには飼い主さんの言うことをよく聞くようになる力が秘められているのですから。

芸達者になる力を秘めているのは、何もケージから脱出する鳥さんだけではありません。
ケージから出してほしそうに可愛くアピールする鳥さんも、くちばしでケージをガジガジして音を立ててアピールする鳥さんも、同じような力を秘めていると思います。
行動の内容は違いますが、どれも「こうしたらわたしと遊んでくれるんじゃない?」と考えての行動です。
「どうしたら良いことが起こるんだろう」と考えられるのは賢さがあってこそのことだと思います。

そんな鳥さんの賢さとケージを脱出しちゃうほどのやる気を、人にとって好ましい方向に向かうように意識することで、鳥さんも人も楽しみながら快適に暮らせるようになるんじゃないかななんて思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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