インコさんに噛まれたとき、みなさんはどうしていますか?
「痛っ!」って言って手を引いていますか?
私も以前はそうでした。
でも今は手を引くことをしていません。
なぜかというと、手を引かない方が怪我をすることもないですし、インコさんの噛み癖も減らせると思っているからです。
インコさんのくちばしってカーブしてますよね。
そして、カーブしたくちばしの先端って尖っていますよね。
噛まれたときに慌てて指を引いてしまうことで、尖ったくちばしの先端が指に刺さってしまったり、その先端で指を引っ掻いてしまうことになったりして、余計に痛い事態になってしまうと思うのです。
噛まれたら手を引くのではなく、噛まれ方を変えることで、出血するような噛まれ方はある程度回避できると思います。
また、噛まれたら手を引くという行動をしていることで、インコさんの噛み癖が進んでしまう可能性があります。
手が近づいてきたので「嫌だ」と思って手を噛んだ
↓
手が遠ざかった
↓
「噛むと手が遠ざかるのか」と鳥さんが理解する
↓
「嫌だ」と思ったら噛むようになる
…という具合です。
嫌だという気持ちを人に伝えるために「噛む」という行動を取るように学習すると、インコさんが気に食わないことをされそうになったときに噛んでくるようになってしまいます。
それは飼い主さんにとって不幸なことですし、「このインコ、怖い…」「噛んでくるから嫌い…」って思われることはインコさんにとっても不幸です。
お互いが不幸になる未来を回避するためにも、インコさんには噛み癖をつけるべきではないです。
そして、噛み癖がつく可能性のある、「噛んだら手を引く」という行動はするべきではないと思います。
実際、私はうちの鳥共に噛まれても手を引くようなことはせず、噛まれたら噛まれっぱなしにしていますが(←文章にするとちょっとアホっぽいですが)、噛んでも何もひるまない私の態度を見て、「こいつは噛んでも無駄っぽいな…」と鳥共が理解しているように思います。
私を執拗に噛んでくることはありませんし、嫌な気持ちをアピールするために少し噛んだとしてもですぐにやめてくれます。
「噛んでも何も起きない」ということをうちの鳥共は学習しているんだと思います。
そう学習させることが噛み癖を減らす方法の1つかなと思っています。
とはいえ、私も全然面識のないコンゴウインコさんに対して、「噛んでも何も起きないよ」なんて言いながら平気な顔で手を出せるほどの勇気はありません。
当然のことながら、ある程度インコさんと関係性が構築されていてそれなりに信用できる状態になっていることが必要です。
もしくは、「どんな事態になってもオレはこの子を信じてる」という気持ちを持てる相手かどうかというところが大きな分岐点になるかと思います。
インコさんとの信頼関係を作って、噛まれたとしても手を引かないでいられるようになることで、出血するような噛みから回避できるだけでなく、そもそもインコさんの噛むという行動を抑えることに繋がるかもしれません。
※音声が出ますのでご注意ください