空ちゃんをカキカキしていると、たまに急にくちばしでカッカッと私の指を噛もうとしてくるときがあります。
最初のうちは「怒ったの?」「カキカキが下手だった?」なんて思ったりもしていました。
ですが、だんだん私はこういったときの「噛む」という行動は、「甘えさせて♪」とか「ありがと♪」っていう気持ちの表れかなと思うようになりました。
その証拠に、カッカッってやったあと、執拗に指を狙って噛みに来ません。
また、その後も気持ちよさそうにカキカキされ続けています。
カキカキが嫌だったら、私の手からどんどん逃げるはずです。
でもそれどころか目をつぶってうっとりしています。
そんな中、時折してくるカッカッという噛みをする。
それはきっと楽しくてじゃれついてるだけなんだろうなって思うんです。
インコさんの「噛む」という行動に対して、多くの方がネガティブなイメージを持たれているんじゃないかと思います。
確かに、インコさんの噛みは「嫌!」とか「やめろ!」っていう気持ちの表れのときが多いです。
そのため、「噛む=拒否」というイメージを持たれている方が多いんじゃないかと思います。
でも、インコさんの「噛む」という行動って、必ずしも「拒否」という気持ちばかりじゃないと思うんです。
甘えたいときにくちばしでアピールしてくるときもあります。
「好き♪」っていう意味合いでガブってしてくることだってあります。
鳥さん同士で羽繕いするときはお互いにくちばしでツンツンしあってますよね。
それって仲のいい証拠だと思うんです。
もちろん、人を噛むことはよくないことです。
鳥さんが人を噛まないように育てることはとても大事なことだと思います。
ただ、噛まれることを過剰に恐れたり、噛まれることを怖がって鳥さんと遊ぶことをやめたり距離を置くようにしたりすることは、あまりいいことではないのかなと思っています。
鳥さんとたくさんの時間を一緒に過ごすことで、お互いに上手な付き合い方が分かってきます。
鳥さんと一緒に過ごさないことには飼い主さんと鳥さんの間の関係性は構築されません。
大事なことは、鳥さんの「噛む」という行動を単に「ネガティブなもの」と捉えず、「この噛むという行動の裏にはどういった気持ちがあるんだろう?」と鳥さんの気持ちを考えてあげることだと思います。
噛まれることは痛くて嫌なことです。
でも、「噛まれた」ということは、鳥さんの気持ちを知る機会にもなりえることだと思います。
鳥さんの気持ちが分かれば対策が打てます。
対策が打てればこれまでよりもお互いが快適に過ごせるようになります。
「涙の数だけ強くなれるよ」とは歌謡曲で何度も言われていることですが、鳥さんとは「噛まれた分だけ仲良くなれる」んじゃないかな…なんて思っています(※あくまでも個人的な見解です)。
※音声が出ますのでご注意ください