コザクラインコのトリちゃんとまったりしているときの様子です。
同じように指を出しているのに、トリちゃんが噛んでくるときと噛んでこないときがあります。
最初のうちはその違いがまったく理解できませんでした。
でも、トリちゃんの表情や態度、なんとなくの雰囲気をたくさん見ているうちに、なんとなく「あ、今は噛んでくるな」というのがわかってきました。
「あ、今は噛むモードだ」と分かるようになった今も、「ここがこうだから噛むモードだよ」と具体的な理由は説明はできません。
でも、なんとなく「今は噛むモードだ」ということが分かるし、その予想は大概当たります。
このように、具体的に「こうだから」と説明できなくても構いませんが、それでも「今は噛まれそうだから手を出さない方がいい」とか「今は大丈夫そうだからカキカキしちゃおう」といったように、インコさんの気持ちが分かるようになることはとても大事なことだと思います。
気持ちが分かれば、「今は噛んできそうだから手を出さないでおこう」と予測することができます。
それは「噛まれる」という結果を回避することに繋がります。
噛まれる機会が減れば、当然のことながら飼い主さんは痛い目に遭わずに済みますし、インコさんも「人の手を噛む」という余計な経験をしなくて済みます。
それはお互いにとってとてもハッピーなことです。
また、「今は噛んできそうだな。ちょっとの間、そっとしておいてあげよう」と考えられることで、インコさんの「今はひとりで居たい」という欲求を満たしてあげることができます。
「ひとりで居たい」と思っているところに、ズカズカと手が近づいてきたり、なれなれしい指が近づいてきたら、「なんでわたしの気持ちをわかってくれないの!?」「この人ってホントにデリカシーがない!!」ってインコさんは思うと思います。
逆に、インコさんの「そっとしておいてほしい」という気持ちを尊重して距離を保ってあげることで、「この人はわたしのことを分かってくれてる♪」と思ってくれるようになると思います。
そうやって思ってもらうことで、インコさんの飼い主さんに対する信頼度はどんどん育ちます。
噛まれないようにすることで、噛み癖がつく可能性を抑えることにも繋がりますし、インコさんの信頼を得ることにもなります。
噛まれるタイミングを知ることは、このような大きなメリットを生み出してくれるのでとても重要だと思っています。
噛まれるタイミングを知るためには、インコさんと一緒にたくさんの時間を過ごすことが大事だと思います。
インコさんの気持ちが分かるようになるまでにはいろいろと失敗することもあると思います。
でもそれを恐れず、インコさんとの時間を楽しんでください。
インコさんのいろいろな表情や行動を見ているうちに、時間はかかりますが、必ず分かるようになります。
分かるようになるまでにかかった時間は裏切りません。
その時間は飼い主さんとインコさんがコツコツと信頼関係を築いてきた時間なんですから。
※音声が出ますのでご注意ください