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【インコさんの「噛む」を考える】インコさんのくちばしは手のかわり

問題行動

うちの鳥共に協力してもらって、くちばしを使うシーンをいくつか撮ってみました。

うちの鳥共が遊んでいる様子を見ながら、よく思うことがあるんです。
それは、「インコさんのくちばしって、人間でいうところの手だな」ということです。

下の動画を見ていただいてもお分かりかと思いますが、インコさんはよじ登るときに足場をくちばしで掴んで、グイっと体を引っ張り上げる形で登ったりします。
また、パーチや他の足場に移るときに、まずはくちばしを出して体を支えながら移動したりもします。

人間も梯子や壁をよじ登ろうとしたときに手を使いますよね。
あと例えば、床に座っている状態から立ち上がろうとしたときに、床に手をついて「よっこらしょ」と手でグイっと押し上げながら立ち上がったりしますよね。

そういった人が手を使うシーンと鳥共がくちばしを使っているシーンが、私の中ではだぶるんです。
そこから私の中でたどり着いた考えがあります。

インコさんの「噛む」は、実は「つ噛む(掴む)」なんじゃないかと。

放鳥タイムのときに人の肩や腕に乗っているときにバランスを崩して落ちそうになって、とっさに腕や耳や首の皮膚をつ噛んだり。
「ねえねえ遊んでよー!」とアピールするために飼い主さんの指や腕をつ噛んだり。
「カキカキしてくれてありがとう♪」という気持ちの表れとして、カキカキしてくれている手をつ噛み返したり。
何か嫌なことをされそうになったときに、「やめてー!」と相手の手をつ噛んでみたり。

そうやって考えると、「噛む」という行動の見え方が変わってきませんか?
単純に「噛まれた」という悲劇的な結果だけが頭に残るのではなく、「つ噛む」に至る理由が裏にあることに気付きやすくなるんじゃないかと思います。

なんでつ噛んできたのかの理由を考える。
そのときのインコさんの気持ちを思い返す。
インコさんの気持ちが分かって自分の行動を見直す。
見直すことでつ噛まれる可能性が減る。
痛い思いをしなくなる。
インコさんが怖くなくなる。
インコさんが愛おしくなる。

「噛む」=「つ噛む(掴む)」という考え方は、インコさんと飼い主さんが幸せに近づくための1つの方法なんじゃないかな…なんて思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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