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【コマンドを教えるコツ】「輪投げ」を教える(第1回)

トレーニング

今回から全3回に渡って、「輪投げ」を教えることを題材に、インコさんにコマンド(芸)を教えるときの大事な考え方についてお話していこうと思います。
第1回目の今回は、「物に慣れる」というところからスタートします。

物を使うコマンドの場合、例えば、今回の「輪投げ」もそうですし、ターゲットトレーニングの「ターゲット」、体重測定のときに使う「パーチ」なんかもそうですが、まずはその「物」を好きになってもらうことが重要です。
その物が嫌いであれば、その物に近づくことすらできないので、その物を使ってのコマンドは成立しません。

インコさんは新しいもの、見慣れないものに対して不安を感じる生き物です。
基本的には新しいものに対しての好感度はマイナススタートだと思ってもらってよいと思います。
そのマイナスなイメージを少しずつプラスにしていく必要があります。

そのために、インコさんがその「物」に対して少しでも興味を見せたら「それはいいことだよ」と教えていくのがよいです。
最初は「インコさんがその物をチラッと見たらごほうび」というレベルから始めます。
その後、「インコさんがちょっとでもその物に近づいたらごほうび」、「その物の隣に行ったらごほうび」、「その物に接触したらごほうび」といった感じで、だんだんその物との距離を縮めていきましょう。
大好きな飼い主さんに褒められながらごほうびももらえることで、インコさんも嬉しくなります。
「あら、この物の近くにいるといいことがあるみたい♪」「じゃあもっと近づいてみようかな♪」と思うようになり、その物への好感度が上がっていきます。
それまで近づけなかった物を克服することで自信もつきます。
物に対するプラスなイメージと自信が満ち溢れることでインコさんはやる気になり、「こんなことやってみる?」「こうしたらどう?」なんていろんなことに挑戦してくれるようになります。

私はインコさんにコマンドを教えるためには、インコさんにそういった気持ちになってもらうことが大事だと思っています。
まずは物に慣れて、物に対するイメージを良くして、「あたし、なんでもできちゃうよ?」っていう自信を持ってもらうことが、インコさんにコマンドを教える第一歩だと思います。

ただ、物に対する恐怖心が減るペースや、自信を持つまでも時間というのは、インコさんごとに差があります。
焦らずゆっくり時間をかけて、インコさんのペースに合わせて無理なく進めてあげることが大事です。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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