今回もインコさんの噛み癖について考えてみたいと思います。
前々回のブログでは、「噛まれても(比較的)痛くない指の出し方」についてお話しましたが、今回は「噛まれないようにするためのコツ」にスポットを当ててお話しようと思います。
(比較的)噛まれにくい指の出し方としては、指を曲げて、第二間接でインコさんを撫でるというものです。
詳しくは下の動画をご覧ください。
動画のテロップにもある通り、曲げた状態の指というのは、伸ばしている指と比べて太く大きく、また硬く丸みを帯びた状態になります。
噛もうと思ったものがインコさんの口より大きいので口に入りません。
つまり、噛まれないということです。
また、噛もうと思っても、皮膚が張った状態でかつ丸みを帯びているために、スルッと滑って噛まれにくいです。
噛まれたとしても、皮膚の厚い側なので(比較的)痛くなく済みます…と思います。
もちろん、曲げた指よりも大きな口を持っている大型のインコさんには通用しない技です。
小型インコさんから中型インコの一部の種類までにしか使えないかもしれませんが、今回の動画でモデルとして協力してくれているウロコインコさんは、噛むとかなり痛いですよね。
そこから噛まれることに対して恐怖感を持ってしまっている方に、ぜひ試してもらいたい方法です。
前々回のブログでもお話しましたが、インコさんとの触れ合いを避けているうちは、インコさんは手に慣れてくれません。
「人間の手というのは怖いものではない」「むしろ、手でカキカキしてもらうことは気持ちいい」ということをインコさんに理解してもらうことで、インコさんが手を好きになってくれます。
そのためには手でカキカキしてあげることが必要なわけですが、噛まれるからカキカキできないとなると、いつまでたってもインコさんがカキカキの良さを知る日は来ないわけです。
それではインコさんも飼い主さんも幸せではないですよね。
なので、「噛まれても(比較的)痛くない方法」や「(比較的)噛まれにく方法」などを使って、噛まれることへの恐怖感や嫌悪感を減らして、インコさんと接する時間を少しでも増やしてもらいたいです。
そうすることで、少しずつインコさんが飼い主さんの手の良さを分かってくれるようになると思います。
但し、注意してほしいのは、「このような方法で手を近づければインコさんは嫌がらない」というわけではありません。
どんな方法であれ、人の手が怖い、触れ合うのが嫌いというインコさんはいます。
いくら手に慣れているインコさんであっても、「今は触ってほしくない」と思っているタイミングで手を出したら噛まれます。
一番重要なのは、そのインコさんの気持ちを理解してあげることです。
インコさんのそのときの気持ちを推し量って、インコさんの心的ストレスを極力なくす。
そして、今回のような指の出し方で、飼い主さんの心的ストレスを極力なくす。
この2つを合わせていくことが大事です。
飼い主さんの心的ストレスは今回ご紹介した方法で少し減らせると思いますが、インコさんの心的ストレスは飼い主さんでしか減らせません。
そこは飼い主さんとしての腕の見せ所だと思います。
……頑張って!
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