今回も前回に引き続き、
鳥さんをこれからお迎えしようと考えている方に向けて、
お話をしようと思います。
前回は、鳥さんと生活に向いているかどうかを見極める、
“ひとつの目安”についてお話をさせてもらいました。
まだ読まれていない方は、
こちらも参考にしてみてください。
さて今回は、前回のブログからもう一歩踏み込んで、
鳥さんをお迎えすることで生まれる
「鳥さんのお世話の難しさ」についてお話します。
ただ不安をあおるためではありません。
実際に起こりうる現実を知ってもらって、
「それでもお迎えするか」を判断するときの
参考にしてもらえたらと思います。
今回のお話を書くにあたり、
実際に鳥さんと暮らしている方が、
お迎え前には意識していなかったこと、
暮らして初めて気づいたことを知りたいと思いました。
そこで、Instagramで実際に鳥さんと暮らしている方に向けて、
「鳥さんをお迎えしたあとで、
『こんなはずじゃなかった…』とギャップに感じたこと」
についてアンケートを実施しました。
アンケートには87件の有効なご意見をいただきました。
ご協力くださったみなさん、ありがとうございました。
アンケートの結果を見る前に、
まず少し考えてみてほしいのですが、
「鳥さんをお迎えすることで生まれる困りごと」と聞いて、
どういったことを思い浮かべますか?
例えば、
「鳥さんって噛むんでしょ?」
「鳴き声が大きいって聞いたことがある」
こういった点については、
すでにご存知の方も多いかもしれません。
また、
「意外と長寿なんだよね」
「でも自分なら最後まで面倒を見られると思う」
このように寿命について調べて、
長く付き合う必要があることを理解されている方もいると思います。
このように、
「噛むこと」や「鳴き声の大きさ」、「寿命が長いこと」といった点は、
比較的知られている情報ではないかと思います。
ただアンケートの結果からは、こういった”分かりやすい不安”以上に、
“あまり意識していなかった部分”の方が
後から大きな負担になることが多いという声がたくさんあったんです。
それでは、実際のアンケート結果をご紹介します。
「鳥さんと暮らして驚いた、想像以上の『ギャップ』」
現在鳥さんと暮らしている方から寄せられた声は、以下の通りです。
1位(同率)
・産卵抑制が難しい
・鳥さんにとっての快適な環境を作るのが難しい
2位
・鳥さんを診てくれる病院が近くにない
3位
・体調管理が難しい
4位(同率)
・鳴き声が大きい
・思ったより噛んでくる
まずはアンケート結果で最も多かった回答は、
「産卵抑制が難しい」
「鳥さんにとって快適な環境を作るのが難しい」
というものでした。
産卵は身体への負担がとても大きいので、
鳥さんが弱ったり寿命が縮むことに繋がります。
また、卵が卵管に詰まる「卵詰まり」が起こるケースもあります。
産卵は命に関わる大きな問題になりかねないので、
個人的には避けるべきものだと考えています。
「うちはオスだから産卵の心配はない」
そう安心することもできません。
オスの鳥さんも、発情によって引き起こされる病気があります。
発情は鳥さんの性別に関係なく、大きな問題なのです。
一方で鳥さんを愛する飼い主さんであれば、
「うちの鳥さんには快適な環境で過ごしてもらいたい」
と考えると思います。
しかし、鳥さんにとって快適な環境は、
発情に繋がりやすいものだったりするんです。
「鳥さんには快適に過ごしてもらいたい」
「でも発情はしてほしくない」
そんな相反する難しさが、
アンケート結果の声の多さに表れている気がします。
鳥さんと暮らすということは、
この「発情をどうコントロールするか」という課題と
長く向き合い続けることでもあります。
この現実を踏まえた上で、
それでも向き合っていけるかどうかを、
お迎え前に一度考えておきたいところです。
2番目に多かった回答は、
「鳥さんを診てくれる病院が近くにない」
というものでした。
鳥さんを診てくれる病院は、犬君や猫ちゃんの病院と比べると数が限られており、
お住まいの地域によっては、通院に時間や負担がかかるケースもあります。
また、鳥さんは体調を崩してからの進行が早いため、
「すぐに連れていけるかどうか」がそのまま結果に影響することも少なくありません。
病院が家の近くにあるかどうかは、
いざという時に大きな差になる問題です。
通える距離に病院があるかどうかだけでなく、
実際に通院が必要になったときに無理なく対応できるのか、
あらかじめ現実的にイメージしておくことも大切です。
3番目に多かった回答は、
「体調管理が難しい」
というものでした。
鳥さんは「具合が悪いことを隠す」という野生の習性を持っています。
そのため、不調であることに気付くのが難しいんです。
気付いたときには病気や症状がかなり進んでしまっていることも少なくありません。
また鳥さんは寒さと乾燥が苦手です。
かといって、暑ければいいかというとそうでもありません。
そのため、季節に関わらず、空調や加湿器を使用して、
鳥さんにとって快適な状態にしてあげる必要があります。
ただ、快適さを優先しすぎると発情が進んでしまうなど、
一つの配慮が別の問題に繋がることもあります。
つまり、鳥さんと暮らすということは、
正解が一つではない中で、日々状態を見極めながら
試行錯誤し続けていく必要があるということでもあります。
この「正解がない状態」に向き合い続けられるかどうかも、
お迎え前に一度考えておきたいポイントです。
そして、アンケートで4番目に多かった意見が、
「鳴き声が大きい」
「思った以上に噛んでくる」
といったものでした。
鳥さんをお迎えする前に比較的多く認識されているこの2つが、
実際に鳥さんをお迎えしてギャップとして感じたものの4位でした。
つまり、多くの方が事前に意識していた
「噛む」とか「声が大きい」といったことに加えて、
今回声の多かった3つの意見は、
鳥さんと実際に暮らしてみて初めて気づいた
「リアルな鳥さんのお世話の難しさ」と言えます。
だからこそ、鳥さんをお迎えする前に、
1.”産卵抑制や環境づくりに向き合えるか”
2.”鳥を診られる病院へ無理なく通えるか”
3.”日々の体調管理を続けていけるか”
この3つの視点で考えてみることがとても重要です。
ここまでお伝えしてきたように、
鳥さんとの暮らしには、事前には見えにくい難しさがいくつもあります。
そして、実際に暮らし始めてから「やっぱり難しい」と感じても、
簡単にやめられるものではありません。
それでも、こうした現実を理解した上で、
「それでも一緒に暮らしたい」と思えるかどうか。
そして、分からないことや正解のない状況に向き合いながら、
試行錯誤を続けていけるかどうか。
その点を、ご自身の生活や環境と照らし合わせながら、
「私は鳥さんをお迎えして大丈夫なのか?」について
一度立ち止まってゆっくり考えてみてもらえたらと思います。
※音声が出ますのでご注意ください
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