気が付けば年末がもうすぐそこまで迫ってきました。
年末と言えば、忘年会シーズンですね。
そして、忘年会と言えばカラオケで盛り上がるなんて方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなカラオケでのワンシーンとしてこんな想像してみてほしいのです。
もしみなさんが歌っているときに、まわりの方が全然盛り上がず静かなままだったら。
歌い終わっても、「上手♪」「この曲いいよね♪」などの反応が一切なかったら。
それってなんか、寂しくないですか?
(え……私、歌っててもいいの?)
(楽しいのは私だけ?)
(もしかしてみんなはつまらない?)
そんな風になんとなくザワザワとした気持ちになって、そのうち楽しい気持ちが減っていってしまうような気がします。
「いいねぇ♪」
「いい選曲♪」
「上手だね♪」
「いい声だなぁ♪」
嘘でもいいんです。
社交辞令でも構わないんです。
具体的な誉め言葉でなくても、「イェーイ!」といった言葉だったり拍手でもいいんです。
そんなまわりからの反応があることで…
(私の歌声、おかしくないよね♪)
(みんなも楽しんでくれてるみたいでよかった♪)
(もっと歌いたい♪)
…って思えるようになるんじゃないかと思います。
そういった気持ちって、鳥さんも持っているような気がしています。
例えば、鳥さんがケージの中でおもちゃをかじって遊んでいるときに、何も声をかけないでいたら。
鳥さんはおもちゃを破壊するのが楽しくてガジガジとおもちゃを齧っています。
でも、飼い主さんは特に何も反応してくれません。
(見て見て! おもちゃ、こんなに壊しちゃったよ! ねえ、見て見てー!)
(……って、ぼく、こんなにおもしろいことしてるんだけど……)
(大好きな飼い主さんが全然見てくれないなぁ…)
(これってすごいことじゃないのかなぁ?)
(……つまんないなぁ……)
鳥さんはそんな気持ちになって、おもちゃで遊ぶことを楽しいと思わなくなってしまうかもしれません。
他にも…
・普段食べない野菜やフルーツをノリノリで食べているとき
・初めてのキャリーに自分から入って探検しているとき
・フォレイジングのおもちゃで上手に遊べているとき
・トレーニングで鳥さんが思い通りの動きをしてくれたとき
・鳥さん同士が仲良く羽繕いをしているとき
…といった、「鳥さんが楽しんで自らやっているときに何も反応しない」というのは、冒頭でお話した「まわりが静まり返っているカラオケ」のような状態と同じ感じなのかもしれません。
もちろん、飼い主さんの声がなくても、おもちゃをガジガジしてずっとひとりで遊んでいる鳥さんもいます。
飼い主さんの声の有無が必ずしも鳥さんの行動内容を決定づけてしまうわけではありません。
でも、飼い主さんの反応は、鳥さんがやっている行動のモチベーションを上げる1つの要素になったりすると思います。
鳥さんがノリノリで楽しそうに行動しているときに大袈裟なくらいのテンションで声をかけてあげると、鳥さんはより一層嬉しくなって、その行動をすることが楽しくなったりするんじゃないかと思います。
もし忘年会でカラオケに行って、「あぁやっぱり私が歌っているときにまわりが反応してくれるのって嬉しいなぁ♪」と思う機会があったら、その気持ちをちゃんと心に焼き付けておいてください。
そして、忘年会の次の日から、「鳥さんも私と同じような気持ちでいるのね」といった目で鳥さんを見てあげてください。
鳥さんが楽しそうに遊んでいるときに上手に合いの手を入れることで、鳥さんはより幸せに感じてもらえるのではないかと思います。
※音声が出ますのでご注意ください
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