今月は、ペットロスをテーマにここまで3週に渡ってお話をしてきました。
ペットロスをテーマに話すことのきっかけとなった、里子としてお迎えするはずだったぼたんちゃんのお話。
鳥さんのペットロスってキツくなりがちだよねっていうお話。
そして、ペットロスに対抗するために、飼い主である私たちが今できることは何なのかというお話。
それぞれ下にリンクを貼っておきますので、気になる方は覗いてみてください。
さて、ペットロスをテーマにしたお話、最終回の今回は、みなさんがペットロスになったときに、「あ、羊さん、こんな話してたな…」って思い出してほしいお話をしようと思います。
みなさんは、「霊が見える」とか「霊からの言葉」とかって信じますか?
怪談とかは別として、私はそういうスピリチュアル的なお話が結構好きです。
素直に受け入れられるし、「本当にそういうことってあるんだろうな」ってすんなりと信じちゃう方です。
今からご紹介するお話は、「そういうのは全く信じません」という方には全然響かないかもしれません。
でも、私はちょうどぼたんちゃんを亡くした頃に知人からこの話を聞いて、なんとなく気持ちが楽になるというか、心が温かくなる感じがしたんです。
なので、簡単ではありますが、みなさんに共有させてもらおうと思います。
あるご家族の娘さんが病気で亡くなられました。
まだ30代という若さだったそうです。
その娘さんのお母様は、若くして亡くなってしまった娘のことを思って、毎日泣いて暮らしていました。
そんなある日、そのお母様のご友人で霊の声が聞こえる方のところに、娘さんの霊が訪れたそうです。
そして、その娘さんの霊はご友人にこんなことを伝えたんだそうです。
「なんでいつまでも苦しんでいるの?」
「私はやりたいことのすべてが終わったからこれでいいの」
「私が病気になってからの辛さや、本当ならこれからどれだけ人生を楽しめたかを想像して、ママはずっと苦しんでいるけど、私はママが苦しんでいるのがとても辛い」
「ママに元気になってほしい」
「自分の人生を楽しんでほしい」
「私のせいで苦しまないでほしい」
「みんな、いろいろな体験をしたくて生まれてくるの」
「病気で苦しそうにしているときの私からは想像もできないかもしれないけど、みんなの愛、優しさ、温かさ、健康だったときの当たり前の生活のありがたさ、そんなたくさんのことを経験して、たくさんのことを受け取ったの」
「そういうことができて、私は満足してこの世を去ったんだよ」
「ママが寂しいのはすごくわかるけど、そんなママが心配で私は旅立てないよ」
「(あちらの世界で)いろいろやりたいことがあるんだけど、後ろ髪を引かれる思いなの」
「ママだから、私はママのもとに生まれてきたんだよ」
「ママは大丈夫だから、時間がかかったとしてもママはちゃんと残りの人生を生きていけるから心配しないで」
「どんな自分も受け入れて、自分に優しくしてあげて!」
「自分が喜ぶこと、自分が輝けることを見つけて、ちゃんと生きて!」
「私はいつもそばにいるよ」
「私のことを思って悲しんで苦しんでいたら、時間がもったいないよ」
「私との思い出、一緒にしたことを、お話して吐き出しちゃって!」
「楽しかったこと、幸せだったこと、どんどん思い出して、もう一度感じて」
「泣いてもいいから」
「いっぱい幸せがあったんだよ」
「いっぱいママから愛情をもらったんだよ」
「いっぱいありがとう」
「幸せをありがとう」
「たくさんお世話になりました」
「私の人生、いろいろあったけど最高だったよ!」
「私がいなくなったことを他の人や物で埋めることはできないけど、諦めないで探し続けてほしいよ」
「必ず何か見つかるから大丈夫」
「ママの人生を、ママの未来を、輝かせてほしい」
「せっかく生まれてきたんだから、自分の残された時間を有意義に使ってください」
「応援しているから、がんばって、元気になって、しっかり生きて!」
「ママ、大好き、愛してる」
みなさんは、どうお感じになられましたか?
人によって感じ方はいろいろあると思いますが、私はこの伝言を聞いて、心が温かくなるんです。
っていうか、心が温かくなる以上に目頭が熱くなってしまって困るんですけどね。
前々回お話した通り、私はこれまでに一緒に暮らした生き物を亡くしてきました。
我が家の一員になるはずだったボタンインコのぼたんちゃんも亡くしました。
生き物に限らず、仲良くしてもらった尊敬する先輩とか、私をとても可愛がってくれた母方の従妹伯母とか、私には若くして亡くなってしまった大事な人たちがいます。
そういったみんなが、こんな風に思ってくれてるのかな。
こんな風に私のことを見守って、応援してくれてるのかな。
そう思うと、「下を向いてる場合じゃないよね。前を向かなきゃ」って思うんです。
ということで、今月はまるまるペットロスをテーマにお話させてもらいました。
ここでお話するために、たくさんの時間をかけて改めてペットロスのことを考えました。
結論として、やっぱり本当に難しい問題だなぁって思います。
命あるものと一緒に暮らしている以上、お別れはどうにも避けられないことなんですよね。
特に、自分の愛していた存在がいなくなってしまうわけですから、苦しまないわけないんです。
その子に対して何をしてあげられていたとしても、自分がどんな選択をしていたとしても、悩み、後悔することになると思うんです。
そういった辛さからはどうしたって逃れることはできないんだと思います。
でも、辛いとか悲しいって思う分だけ、その子を真剣に愛していたということだと思います。
とんでもないレベルで愛していたからこそ、いなくなって辛いし悲しいんですよね。
そんな愛おしい存在と同じ時代を過ごすことができた。
そんな愛おしい存在が間違いなく自分のそばにいた。
それを自分の人生を代表する「幸せでラッキーな出来事」として捉える。
「いなくなったという悲しみ」としてではなく、「一緒にいられたという幸せ」としてずっと心の中に抱えていく。
自分も含めて、そんな風に思えたらいいなぁ…なんて思います。
相変わらず綺麗事でしかない考え方かもしれません。
すべてのペットロスに対して、「こう考えれば救われる」といった効力があるものでもないです。
でも、今回お話した内容のどれか1つでも。
どこかの一文だけでも。
ペットロスに苦しんでいる方に響いてくれたら幸いです。
※音声が出ますのでご注意ください
もしよかったら、今回のブログを読んでの感想をお寄せください。
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