みなさんは、何か集中して作業をやるなら、いつがいいですか?
朝、それも早朝のうち?
午前中?
お昼を食べた後から?
それとも、夜中?
私はどちらかというと早い時間帯にやってしまいたいタイプです。
気にかかることはさっさと片づけて、心の中の重荷をどんどん減らしたいんですよね。
それに、私は夜はゆっくりのんびりしたい方なんです。
夜は何にも考えないでダラダラと好きなことをして、眠くなったらどんどん寝ちゃいたいタイプです。
一方で、「私は真夜中の方が捗る(はかどる)」という方もいらっしゃると思います。
「みんなが寝静まって静かな時間帯の方が効率が上がる」
「夜って、自分一人だけの自由時間って感じで集中できる」
そうおっしゃられる気持ちもわかるような気がします。
このように、「〇〇をするならいつがいい」とか、「乗り気になれるタイミング」というものが、人それぞれあるんだと思います。
「作業するタイミングなんて朝だって夜だって一緒でしょ? 今すぐやってよ」
いやいや、そうはいかないんです。
朝か夜かはとても大きな問題だったりするんです。
鳥さんもこれと同じような感覚を持っていて、「朝できていたことが、夕方にはできない」、その逆で「朝できないことが、夕方だとできる」なんてことがあったりすると思うのです。
というのも、うちの鳥共は、時間帯によって「すること」「できること」が大きく変わってきたりするんです。
トリちゃんは夕方の放鳥はとてもよく遊びますが、朝はあまり遊ばずにどんどんケージに帰りたがろうとします。
マメちゃんも同様で、夕方の放鳥タイムのときは、以前紹介した「でるでる自販器」で遊んだりしますが、朝の時間帯は基本的には私の肩にいて、ごはんとお水の用意ができるのを待っている感じです。
空ちゃんも夕方の放鳥タイムのときは、最近のお気に入りである「ペレットの入ったタッパーをひっくり返す」という遊びをします。
でも、朝はまったくそういったことをしません。
花ちゃんは、昼間はケージの下に敷いた無地の新聞紙をビリビリに破いて遊びますが、夕方から朝にかけてはそういった遊びはしません。
朝どんどんケージに帰ろうとするのは、お腹が空いているからかもしれません。
花ちゃんが夕方から朝にかけて紙をビリビリにしないのは、夜の間は大人しく寝て過ごしているからかもしれません。
でも何にしろ、鳥さんの気持ちややる気には、時間帯によって違いがあるんだと思うんです。
そういった気持ちの違いから、「朝できていたことが、夕方にはできない」とか、その逆で「朝できないことが、夕方だとできる」といったことが起こるんだと思います。
きっと、みなさんの愛鳥さんも、時間帯によって行動や態度に差があったりするんじゃないかと思います。
「朝の時間帯は活発だけど、夕方以降は大人しい」とか。
「昼間はひとりで自由に過ごしているけど、夜になると人に寄り添って過ごす」とか。
そんな鳥さんの小さな行動や態度の変化を見て接してあげることで、鳥さんの気持ちの負担を少なくすることができるのではないかと思います。
例えば、「普段は手に乗らないけど、夕方の放鳥のときにはなぜか乗ってくれる」なんてこともあると思うんです。
もしそういう傾向があるのであれば、夕方に手に乗る練習をするといいと思います。
手に乗るのが苦手な朝の時間帯に練習をするとなると、無理やり手に乗せる形になってしまいます。
比較的手に乗ってくれやすい夕方に練習をすれば、鳥さんに無駄な負担を与えることなく、手に乗ることへの苦手意識を増やしてしまうこともなく、効率的に練習することができると思います。
鳥さんに嫌なことを強要しないことで、飼い主さんへの信頼感も高まると思います。
飼い主さんから見たら、「手に乗るのに朝も夜も関係ないじゃん」と思うかもしれません。
でも、鳥さんの心の中では、「わたしは夜の方がなんとなく落ち着くんだもん」とか「夜はちょっと甘えたくなるんだよね」といった気持ちがあるのかもしれません。
そういった鳥さんの気持ちを汲んで、手に乗る練習は夜の時間帯に行うことで、鳥さんにストレスなく、手に乗ることへの苦手意識を増やすことなく、効率的に練習することができるんじゃないかと思います。
鳥さんも自分の気持ちを汲んで接してくれる飼い主さんのことを、信頼できる相手と感じてもらえるようになるんじゃないかと思います。
最後に、今回のブログのタイトルである「朝と夕方はまったくの別物」ととても似た感じのタイトルの回があります。
そちらでも今回と同様に、「人からしたら何も変わらないように思えることだけど、鳥さんにとったら大きな違いがあるのかもしれない」といったところから、鳥さんに優しいお世話についてお話させてもらっています。
もし気になるようでしたら、そちらの記事も読んでみてください。
※音声が出ますのでご注意ください
もしよかったら、今回のブログを読んでの感想をお寄せください。
コメント