私は、インコさんのお世話の仕方に、「これが絶対正解だ!」というものはないと思っています。
というのも、お世話の仕方はインコさんごとにまるで変わるからです。
例えば、インコさんに手に慣れてもらいたいとき、放鳥中に手でたくさん触れ合ってあげるのがよい場合もありますし、ケージ越しにゆっくり手の存在に慣れてもらうのがよい場合もあります。
シードからペレットの切り替えも、朝はペレットだけ、夜はシードだけを与えるという方法がよい場合もありますし、シードとペレットを混ぜて与えて、だんだんペレットの割合を多くする方法がよい場合もあります。
放鳥ひとつをとっても、放っておいてあげた方が楽しめる子もいれば、べったり飼い主さんとスキンシップを楽しみたい子もいます。
それは、インコさんの年齢や性格、行動傾向などの「インコさん要因」、飼い主さんの性格や性別などの「飼い主さん要因」、毎日の起床時間、食事の時間、就寝時間、部屋の広さなどの「環境要因」という大きく3つの要因によって決まると思っています。
ある鳥飼いさんに、「うちでは○○で困ったとき、△△な方法でうまくいった」という成功体験があったとして、それはその方と、一緒に暮らしているインコさんと、おふたりが暮らす環境において、うまくいったわけです。
飼い主さんが変わったり、インコさんが別の子だったり、環境が少しでも違えば、同じ方法でもうまくいかない可能性があると思います。
なので、いくら自分がうまくできたからといって、「この方法じゃなきゃダメだよ」と自分の方法を他人に押し付けたり、「そんなやり方じゃダメだよ」と他のやり方をしている人を否定したりするのは違うんじゃないかなと、私は思っています。
まずはその人とその鳥さんのことをよく知ること。
そのおふたりの生活環境についてもよく聞くこと。
その上でやっと「こんなやり方もあるけどどう?」「こういう考え方もあるよ?」と正解を見つけられるような気がします。
「これがどの鳥さんに対しても絶対正解」というやり方は存在しないと思っています。
いろいろなやり方を聞いて、自分と自分の鳥さんに合った方法を見つけ出していくのが大事だと思います。
自分と異なるやり方をしている人がいても、その人を否定するのではなく、「そういうやり方もあるんだね」と認めて、知識の1つとして増やしていける心の余裕を持っていたいものです。
※音声が出ますのでご注意ください