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【ヨウムの空ちゃん】ハーネストレーニングの道(その5)

トレーニング

ヨウムの空ちゃんとハーネストレーニングをしているときの様子です。

ハーネスを着けられるようになった空ちゃんですが、まだハーネスを着けていることに慣れていません。
常に体に異物(ハーネス)が触れている違和感というものを感じているんだと思います。
下の動画を見ても、あからさまにハーネスを嫌がってはいないものの、姿勢が不自然だったり、一歩も動かず固まっていたりします。
ハーネスを着けていることが空ちゃんにとって負担になっていることは間違いないようです。

ハーネストレーニングもそうですが、インコさんの様子を見てて、よく思うんです。
例えば、爪切りが嫌いな子が、どうやったら爪切りできるようになるんだろう…って。
無理なく爪切りできるようにするために、爪切りを好きになってもらいたい。
でも、爪切りを好きになるためには、まずは爪切りに慣れてもらわなくちゃいけない。
嫌いなものに慣れてもらうためには、場数を踏むしかないよね。
っていうことは、結局、嫌いな爪切りを強要するしかない?
いやいや強要はしたくないからそれなら爪切りはしない。
でもそれじゃあ爪切りはいつまでたっても好きにならないよね…と。

ハーネストレーニングも同じなんですよね。
ハーネスが平気になるためにはハーネスに慣れてもらうのが一番だけど、嫌がってるハーネスを無理やり着けるのは嫌だ。
それじゃあいつまでたってもハーネスには慣れないよね。
「ニワトリが先か、卵が先か」みたいな話で、どうしたらいいんだろう?ってなってしまいます。

そんなことを考えているとき、よく思い出す言葉があります。
「100kgのバーベルを持ち上げられるようになるためには、120kgのバーベルでトレーニングする必要がある」という言葉です。

80kgとか100kgのバーベルをいくら持ち上げ続けてても、100kgのバーベルを持ち上げられるようにはならない。
120kgのバーベルでトレーニングを続けることでやっと100kgを持ち上げられるようになる。
事実に基づいた筋トレ関連(?)の言葉です。

緩いトレーニングをしていても、本当の目標には届かない。
目標を達成するためには、厳しいくらいのトレーニングが必要。
「人の筋トレ」と「インコさんの嫌いなもの克服」を同列に並べるのもどうかと思いますが、私の中ではなんとなくこの考えがしっくりくる気がするんです。

つまり、インコさんが嫌いなものを克服するためには、インコさんに協力してもらって、ある程度の「無理」を許容してもらうしかないのかな…ということです。

ただ、「無理を許容してもらう」ってかなり抵抗がありますよね。
いくら爪を切らないと怪我の原因になるからって分かっていても、嫌がるインコさんに無理やり強要するのは心が痛みます。
この「無理を許容してもらう」という、インコさんにとってはストレス以外の何物でもないものを、いかに軽減するか。
そこで私が最も大事だと思っているのが、「インコさんと飼い主さんとの信頼関係の強さ」です。

「少しドキドキするけど、この人となら頑張れる」
「ちょっと怖いけど、私はこの人のことを信じてる」
インコさんがそうやって思ってくれることが、嫌なことを強要するときの必須条件かなと思います。
インコさんとの信頼関係の力を借りて、少しずつ嫌なことに付き合ってもらう。
これが、嫌なことを克服するための一番の道なんじゃないかと、私は考えています。

毎日、少しの時間でも構わないので、ちゃんとインコさんに向き合って、会話をしたりスキンシップをしたり、インコさんの要求を見抜いて満たしてあげてください。
そういった毎日を続けることで、インコさんはあなたのことを信じてくれるようになって、多少の人間のワガママもきっときいてくれるようになると思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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