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【コマンドを教えるコツ】「輪投げ」を教える(第3回)

トレーニング

前々回から引き続き、「輪投げ」を教えることを題材に、インコさんにコマンド(芸)を教えるときの大事な考え方についてお話していきます。

あ、本題に入る前に、空ちゃんファンの方にご連絡です。
今回の動画、最後まで見ると幸せになれるかも( *´艸`)

…ということで、話を戻して本題に移りましょう。
最終回の今回は、「失敗させない→成功体験を積ませる」です。

多分どなたも子供の頃に鉄棒で逆上がりをした経験ってあると思います。
逆上がりって、見事なくらいいい感じの難易度なんですよね。
いきなりできるわけじゃない。練習とか努力が必要。でも絶対できないわけじゃない。
そして、「できた!」っていうあの感覚、達成感。
あの感覚が大事なんですよね。
これが逆上がりではなく、「シライ3」(後方伸身2回宙返り3回ひねり)とかだったら、「できた!」っていう感覚を味わうことができなさすぎて、きっとみんな練習が嫌になっちゃうと思うんです。

インコさんのトレーニングもそれとまったく同じだと思っています。
正しい行動ができて、飼い主さんから「すごい!」って褒めてもらえて、「できた!」「オレ、できるじゃん♪」っていう感覚を味わうことで、インコさんはやる気になるし自信もつくし正しい行動の理解も深まります。
また、成功体験を繰り返すことで、インコさんは独自に「行動のコツ」も掴んでいきます。
「こうやったらやりやすいな」って感じで自分で考えて行動するようになるんです。
ホント、インコさんって賢い(しみじみ)。

なので、どんなコマンドのトレーニングをするにしても、たくさん成功体験を積ませてあげることが大事です。
そして、たくさん成功体験を積ませるためには、前回もお話しましたが、コマンドの動作を細分化してあげることが重要です。
逆上がりでもそうですよね。
逆上がりがうまくできなかった方の中には、「思いっきり地面を蹴る」「足を振り上げる」「鉄棒にお腹を乗せる」「重心を足に移動し上体を起こす」といういくつかのステップに分けて練習した方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
それぞれのステップを練習して、それぞれのステップで成功体験を重ねていくことで、各ステップのコツが掴めるようになって、自然と体が動かせるようになりますよね。
それらすべてのステップを繋げて行うことで、最終的に逆上がりができるようになる…っていう感じ。
インコさんのトレーニングもまさにこれなのです。

それから、動画の終わりあたりでお話していますが、コマンドができるようになるまでの期間は個体ごとに差があります。
それこそ逆上がりも同じです。
スッとできるようになってしまう子もいれば、なかなかできるようにならない子もいます。
体格、運動神経、要領の良し悪し、やる気の有無などなど、個人ごとのいろいろな差に影響されます。
インコさんもそれと同じです。
でも、1つだけ確実なのは、「どの子も絶対にできるようになる」ということです。
なかなか覚えるのに時間がかかったとしても、諦めないでゆっくり少しずつ進めてあげることで、いつか必ずできるようになります。

全3回に渡ってお話してきたコマンドを教える際の大事な考え方、いかがだったでしょうか。
少しでも参考になりましたでしょうか。
飼い主さんとインコさんの関係が良好になるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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