「インコさんは寒さに弱い」ってことはよく聞くことだと思うんです。
インコさんは暑い国を生息地としている種類が多いんですよね。
そういうこともあってか、28℃近辺が絶好調に快適な気温なんだとか。
その分、寒さには不慣れで、寒い中自分の体温を保つためにはパワーを要します。
そのため、特に体調を崩してパワーが出しづらいインコさんには、体温を保つことを助けてあげるために保温をしてあげることが大事です。
このように、なんとなくインコさんって、「寒さは苦手だから、寒くならないように気を付けてあげなきゃ」ということと、その反対に「暑さには慣れているから、温度が高い分には気にしなくていいみたい」という認識が強い気がします。
極端に言ってしまうと、「寒くなきゃ大丈夫」「暑くても平気」っていう感じ。
「寒くなきゃ大丈夫」は正しいかもしれません。
でも、「暑くても平気」というのはちょっと違うような気がしています。
例えば、うちのあおさですが、この子はサザナミインコという種類のインコさんです。
サザナミインコは南米の中でも山岳地帯を生息地にしている種類です。
そのため、インコさんの中では珍しく寒さに慣れていて、暑いのは比較的苦手です。
うちの鳥共をキャリーに入れて日光浴をさせているときも、あおさが真っ先に口を開けてハァハァとした呼吸をし始め、腋をパタパタと開け閉めします。
これはインコさんが暑いと感じているときに行う行動です。
鳥さんは汗をかかないので、そういった行動をすることで体温を逃がして少しでも涼しくしようとするのです。
私はサザナミさんは暑さが苦手なことを知っているので、日光浴のときは注意深く様子を見て、少しでも暑そうだったら、あおさだけ日陰に移動させたりしています。
サザナミインコに限らず、いくら日光浴のためとはいえ、真夏の炎天下にずっとインコさんを放置しておくのは、さすがに健康に悪影響があると思います。
口を開けてハァハァ呼吸をしだしたり、腋を広げる姿勢を取っていたら、日陰に移動させるか室内に戻してあげてくださいね。
そこまで極端な暑さでなくても、例えば28℃とかのインコさんにとったら超快適な気温になってくると、インコさんは発情傾向が出やすくなります。
28℃の気温が直接健康に害を及ぼすということではないですが、発情気味な状態が続き、そのうち本格的に発情し、それが原因で体調を崩したり病気を発症したりということだってあり得ます。
そういう観点からも、「暑くても大丈夫」と手放しでは言えないということを覚えておいてもらいたいです。
夏本番になってきましたが、ぜひ寒さだけではなく暑さにも気を配ってあげてください。
※音声が出ますのでご注意ください