くどいようですが、今回もインコさんの噛み癖がテーマです。
前回までは小型~中型インコさん用の対処なイメージだったので、今回は大型インコさんへの対応方法を考えてみたいと思います。
基本的には前回までと同じで、「(比較的)噛まれにくい」「噛まれても(比較的)痛くない」というスタンスは変わりません。
ただ、小型~中型インコさんと比べて大型インコさんはくちばしが大きいので、指を曲げるくらいではがっつり噛まれてしまうわけで。
それでは噛まれることへの恐怖は減りませんもんね。
なので、大型インコさんに接するときには、手をグーチョキパーで言うところの「グー」の形で出すと、(比較的)がっつり噛まれる可能性を減らすことができるんじゃないかなと思います。
ここで少し私の個人的な経験をお話させてください。
私は、インコさんとの心の距離を縮めるために、「インコさんのことを信じる」ということが大事だと思っています。
というのも、私が空ちゃんのことを信じて接するようになってから、空ちゃんが急速に心を開いてくれた気がしたからです。
私は空ちゃんを迎え入れてから、空ちゃんに噛まれることをずっと恐れていました。
「どんなタイミングで噛んでくるか分からない。そして、噛まれたら確実に出血する」
空ちゃんのお世話をしている間、そんな思いがずっと頭の中にあり、顔では平然を装っているものの、本当は心の中では少し空ちゃんを恐れていました。
実際に空ちゃんに噛まれたことは何度もあります。
そのたびに見事なくらい出血しました。
でも、空ちゃんを迎え入れてそろそろ1年経つかなという頃、自分でもなぜか分かりませんが急に、「空ちゃんはきっと噛まない」「噛まれたら噛まれたでいいや」と思えるようになったのです。
そのときから、私はそれまでよりもかなり大胆に空ちゃんに対して接するようになったし、空ちゃんが壁や家具をかじろうとしていたら、「ダメー」と普通に手で阻止するようになりました。
そういった私の態度を見てなのか、空ちゃんの態度も変わった気がしたのです。
「あ、この人はオレのことを信じてくれてるみたい」
「オレに噛まれるかもってビクビクしてないみたいだぞ」
「オレのことを信じてくれてるなら、それに応えなきゃな」
空ちゃんがそんな風に思ってくれてるように見えたのです。
お互いにお互いのことを信じられるようになったことで、本当に急速に仲が良くなったことを覚えています。
甘え方もそれまでとはまるで違うベタベタな甘え方になったし、それまではなかった発情行動も見られるようになりました。
その当時、空ちゃんが本当にそう思っていたかは分かりません。
それに、相手を信じることでこちらも信じてもらえて仲良くなれるなんて、何の根拠もないお話です。
でも、少なくとも私にはそう思えたのです。
そしてそこから私は、「インコさんを恐れている間は仲良くなれない」という考えを持つようになりました。
では、インコさんを恐れないようにするためにはどうしたらいいか…と考えていった先に、ここ最近のブログでお話している、「噛まれても(比較的)痛くない指の出し方」「(比較的)噛まれにくい指・手の出し方」といった具体的な方法を思いついていったのです。
このお話や方法がすべての飼い主さんとインコさんに当てはまるかと言えば、かなり謎だと思います。
でも、実際、私はこの考えで空ちゃんととても仲良しになれました。
この方法で仲がよくなるパターンもなくはないわけです。
もちろん、「噛まれにくいこの方法なら、インコさんに何してもいい」というわけではありません。
インコさんの気持ちを尊重してあげることはとても重要です。
インコさんの気持ちを尊重した上で、飼い主さんの恐怖心を無くす手助けとして、この手や指の出し方というものがあるんだと思ってもらえるとありがたいです。
インコさんの噛み癖に困っている方。
インコさんとなかなか仲良くなれない方。
インコさんと今以上に仲良くなりたい方。
この考え方や指・手の出し方を参考にしてみるというのも1つの手かもしれません。
※音声が出ますのでご注意ください