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【インコさんのペットロス】鳥さんのペットロスに対抗するために

生活

先週のブログを読んでくださった方、お待たせしました。

前回のブログで、
「鳥さんのペットロスは、ペットロスの中でもダメージが大きくなりがちなのではないか」
というお話をさせてもらいました。

鳥さんは「不調を隠す生き物」と言われ、不調に気付いたときには手遅れで急に亡くなってしまうことが多い。
鳥さんは手術という対応もしづらく、そもそも鳥を専門に診ることができる病院も少ない。
そういったことから、「この子のためにやれることは全部やってあげられた」と思いづらく、後悔や自責の念に駆られて苦しい思いをするケースが多くなる。
つまり、鳥さんのペットロスはダメージ的にキツくなるのではないか。

そんな少し救いようのないお話でした。

※そんな前回のお話が気になる方は、下のリンクから覗いてみてください。

では、鳥さんと一緒に暮らす私たちは、愛鳥さんのペットロスに対してどう立ち向かえばよいのか。
鳥さんのペットロスに対抗するために、飼い主である私たちが今できることは何なのか。

私が考える答えは、「鳥さんと幸せな時間をたくさん過ごす」ということです。

「え? 一週間待たせてそれ?」
「そんなの言われなくてもやってるよ」

単純すぎる私の考えにそんな風に思われる方もいらっしゃると思います。
でも、「あのとき、あの子は間違いなく幸せだったよね」と思える記憶が、ペットロスに苦しむ飼い主さんを救ってくれる。
私はそんな風に思うんです。

愛鳥さんが亡くなってしまったとき、どうしても「亡くなった」ということにスポットが当たってしまうと思うんです。
愛していた鳥さんが亡くなってしまったということは、とんでもなくインパクトの大きなことです。
どうしたって「亡くなっちゃった…」ということで頭がいっぱいになるのは仕方のないことです。

ただ、そういった状態にあることで、「寂しい」とか「悲しい」という感情だけでなく、

「亡くなってしまって可哀想…」
「もっと遊びたかっただろうに…」
「この子は幸せだったのかなぁ…」
「こんな飼い主でごめんね…」
「何もしてあげられなくてごめんね…」
「最期のときに一緒にいてあげられなくてごめんね…」
「最後の最後で寂しい思いをさせてしまってごめんね…」

そんなネガティブな気持ちばかりが湧き出てきてしまって、どうにも自分を責めることになってしまうと思います。

そんなときに、鳥さんと楽しく遊んでいたときのことを思い出してほしいんです。

放鳥タイムに一緒に過ごした時間。
はじめは手を怖がっていたけど、だんだん慣れて手に乗ってくれるようになったときのこと。
飼い主さんの肩で大人しく過ごしてくれていたときのこと。
ケージ越しに話しかけると嬉しそうに近づいてきてくれたこと。
一緒に遊んで楽しく笑い合ったときのこと。
おやつを分け合って一緒に食べたときのこと。

そういった愛鳥さんと楽しく過ごしてときの記憶を蘇らせてほしいんです。
そうすることで、「この子はあのとき、間違いなく幸せだった」と思えるようになると思うんです。
そこから、

「この子は私のことを責めたりなんかしない」
「きっと『ありがとう』って言ってくれてると思う」
「この子の鳥生を楽しいものにするために、私はちゃんとしたお手伝いができたんじゃないかな」

そんな風に自分を肯定することができ、ペットロスから来る自分を責める気持ちを少し和らげることができるのではないか。
うつむいていた状態から顔を上げて前を向くことができるようになるのではないか。

私はそんな風に思うんです。

こういったことが自信持ってできるようになるためにも、日々愛鳥さんと楽しく幸せな時間を持ってもらいたいと思うのです。

「今、この子は間違いなく幸せって思ってる!」

そう思える瞬間をたくさんたくさん経験してほしいです。

そういった瞬間が多ければ多いほど、当然鳥さんの幸せ度は増します。
悲しいことではあるけど鳥さんが亡くなってしまったときに、ペットロスの辛さから救ってくれる助けの1つにもなってくれると思います。

まさに今、愛鳥さんとのお別れに傷ついている方。

「今さらこんな話を聞いても…」
「鳥さんが生きているうちにこの話を聞いておきたかった…」

そんな風に思う必要はないです。

なぜなら、愛鳥さんとの幸せな記憶は十分すぎるくらいにたくさんお持ちだと思うんです。

愛鳥さんが亡くなったことからなかなか立ち直れないということは、それだけ愛鳥さんのことを愛していたからだと思います。
その愛情は、必ず鳥さんに伝わっています。
そして、その愛情を受け取って、鳥さんも幸せに感じていたはずです。
その証拠に、愛鳥さんが幸せそうにしていたシーンをいくつも思い浮かべることができますよね?

そんな、鳥さんが幸せそうにしていたときのことを思い出して、

「いい鳥生が送れたよね」
「私もいいお世話できてたよね」

そんな風に、愛鳥さんが亡くなったことを前向きな感情と共に受け止めてほしいな…と思います。

もちろん、こんな考え方1つで簡単に解決できるほど、ペットロスは単純なものではありません。
今回の私のお話も、ただのきれいごとにすぎないかもしれません。
私もいざうちの鳥共が亡くなったら、今回お話したようなことを考えている余裕すらないかもしれません。
この考え方にどれほどの効力があるかは、なんとも言えません。

でも、ほんの少しでも、ペットロスに苦しむ方のお役に立てたら、ペットロスの辛さを和らげるヒントになってもらえたら、嬉しいです。

「鳥さんとの楽しく幸せでかけがえのない一瞬一瞬を記憶に焼き付ける」

そんな意識で日々鳥さんに向き合ってみてください。
そういった時間は鳥さんと飼い主さんにとって、本当に貴重な強い味方になってくれるのではないかと思います。

※音声が出ますのでご注意ください


もしよかったら、今回のブログを読んでの感想をお寄せください。


鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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