先日、「マジでオススメなフォレイジングおもちゃ」と題して、ドギーマンさんの「わんこのでるでる自販器」を紹介させてもらいました。
その投稿を見て実際にそのおもちゃを購入して愛鳥さんに試してくださった方から、「思うように遊んでくれない」といった感想をいただきました。
このおもちゃに限らず、「フォレイジングのおもちゃを買って試してみたものの、鳥さんがイマイチ理解してくれない」といった声もよく耳にします。
そこで今回は、「わんこのでるでる自販器」をモデルにして、鳥さんにフォレイジングのおもちゃを理解してもらうためのコツについてお話しようと思います。
私が思っている鳥さんにフォレイジングおもちゃを理解してもらうときのコツは大きく3つあります。
1つ目は、「まずはそれがおやつに関連したものであることを知ってもらう」ということ。
2つ目は、「どうしたらおやつがゲットできるのかを見せる」ということ。
そして3つ目は、「ゴールに関連する簡単な動作を積み重ねる」ということです。
まずはじめに大事なのは、「このおもちゃはおやつに関連している」と知ってもらうことです。
フォレイジングのおもちゃって、鳥さんにとったら最初は「え、何これ??」っていうものなんです。
初めて見る物ですし、それが何物なのか分かりませんから、鳥さんは怖さを感じると思います。
怖さを感じなかったとしても、鳥さんがこのおもちゃに近づくことのメリットを感じられなければ、興味を持ってもらえませんし近づいてももらえないと思います。
そこで、まずは「これはごはんやおやつに関係のあるものなんだよ」ということを教えてあげる必要があります。
おもちゃの近くにごはんやおやつを置いておくことで、「あれ? このおもちゃの近くに美味しいものがいっぱいあるなぁ」と鳥さんが思ってくれると思います。
ごはんやおやつの力を借りて、おもちゃに対するイメージも「怖いもの」から「良いもの」に変えることができると思います。
まずはそのおもちゃの存在に慣れてもらいながら関心を持ってもらうこと。
それがフォレイジングおもちゃを理解してもらうための第一歩です。
次に、おやつが手に入る方法を鳥さんに見せてあげることも大事です。
フォレイジングのおもちゃを見て、おやつを手に入れる方法が一発で分かる鳥さんはいません。
いくらおもちゃに興味を持ってくれていたとしても、おやつの手に入り方が分からなければ、そのうち関心が薄れてしまいます。
そこで飼い主さんが「こうするとおやつが出てくるよ」ということを見せてあげてください。
「わんこのでるでる自販器」なら、鳥さんが近くにいるときに飼い主さんが筒をクルクルと回して、出てきたおやつを鳥さんと分け合いながら一緒に食べてみるというものいいと思います。
何となく、「このおもちゃをどうにかするとおやつがゲットできるみたい?」ということを鳥さんに学習してもらってください。
そして最後に大事なのは、「ゴールに関連する簡単な動作を積み重ねる」ということです。
人間もおんなじだと思うんです。
いきなり難しいことをやろうとしてもできませんよね。
まずは自分ができることから始めて、そこから少しずつ応用したりして徐々に難易度を上げていく。
そうすることで最終的なゴールにたどり着くことができるわけです。
鳥さんもそれと同じで、いきなりゴールを目指すのではなく、鳥さんができることを続けて、少しずつゴールに近づいていく姿勢が大事だと思います。
そのために、必ず成功するようなセッティングにすることが重要だと思っています。
「わんこのでるでる自販器」であれば、本当に最初のうちは、「筒の表面におやつを乗せておく」といった状態でも良いと思います。
鳥さんが筒をちょっと触るだけで振動でおやつが鳥さんの目の前に落ちてくる…といった感じで、難易度を思いっきり低くしてあげてください。
大事なのは、鳥さんが成功体験をたくさん経験するということです。
成功体験が続けば、興味を持っていろいろなことに挑戦し続けてくれるはずです。
鳥さんのやる気を飼い主さんが上手に演出してあげてみてください。
文章だけでは伝わりにくい部分も含めて、下の動画で実践を交えて解説させてもらっています。
「鳥さんがフォレイジングのおもちゃを理解してくれない」とお困りの方は、ぜひ動画を参考にして、鳥さんと遊びながらおもちゃ攻略に向けて楽しんでもらえればと思います。
※音声が出ますのでご注意ください
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