ヨウムの空ちゃんとお散歩をしているときの様子です。
私はよく空ちゃんを連れて家のまわりをお散歩します。
それにはいろいろな想いがあります。
見慣れた家から外に出て、いろいろなものを見たり、いろいろな経験をしたりしてほしいという想いもあります。
ついでに日光浴もしてもらいたいというあわよくば的な気持ちもあります。
でも一番の大きな理由は、「この近くに鳥さんと暮らしている人がいるんだということを知ってもらいたい」というものです。
突然ですが、みなさんの近所に犬君と暮らされている方はいますか?
多分多くの方が「はい」と答えるんじゃないかと思います。
では、なぜ「近所に犬と暮らしている人がいる」ということを知っているのでしょうか?
「たまたま近所に住む友人が犬と暮らしている」とか、「その家にごあいさつに行ったときに犬と暮らしていることを知った」といった、実際に「犬と暮らしている現場」を見て知っているというケースもあるかと思います。
でも、多くの場合、「よく近所を犬を連れて散歩をしている人がいる」といったところから、例えば「この近くにトイプードルと暮らしている人がいるみたいだ」と知るんだと思います。
もしくは、犬君が吠える声を聞いて、「あ、近くで犬を飼っている人がいるんだな」と知るケースもあるかと思います。
では、もう1つ質問です。
みなさんの近所で鳥さんと暮らされている方はいますか?
……どうでしょう?
鳥さんの場合は、「わからない」とか「知らない」と答える方が多いんじゃないかと思います。
それってなぜでしょう?
それは犬君と違って、「散歩している姿を見かける」といった機会や、「近所から鳥さんの鳴き声を聞く」といった機会がないからなんじゃないかと思います。
この「近くに○○と暮らしている人がいる」という情報って、特に天災などで被災したときにとても重要になってきます。
生き物って避難場所に連れて行くのが難しかったりします。
そのために、致し方なく、生き物を置いて避難せざるを得ない場合が起こりえます。
また、生き物を連れて避難できた・できないに関わらず、被災による交通網の麻痺によって物資の輸送が滞ってしまい、生き物のご飯などが十分に用意できなかったりします。
そういったときに、「○○と暮らしている人がいたよね」という情報を持っている人が多ければ多いほど、「生き物をなんとかしてあげたい!」と思ってもらえる可能性が高まると思っています。
人の命を守るだけでも大変な状況ではあると思います。
でも、生き物と暮らしている人にとって犬君や鳥さんは、ただの「生き物」ではなく、れっきとした「家族」なんですよね。
「自分のご飯よりも、この子(犬君や鳥さん)にご飯をあげて!」
そう思う飼い主さんは多いんじゃないかと思います。
そういった中、「○○と暮らしている人がいたよね」と知ってくれている人の存在は、心強い味方になってくれる可能性があります。
今年(2022年)の夏に、私の住む静岡の隣町の清水が、台風15号による記録的な大雨により大規模な水害に見舞われました。
そのとき私はTwitterでこんなツイートをしました。
私のフォロワーさんの数を遥かに超えるこのリツイートの数が多くを物語っていると思います。
こういった「助け合いの気持ち」って本当に大事なんじゃないかなって思うんです。
「近所に鳥さんを飼っている人がいる」って気にかけてくれる人を増やしたい。
「鳥さんって可愛いね」と鳥さんに興味を持ってもらえる人を増やしたい。
なんなら、近所の鳥飼いさん同士を繋ぎたい。
被災時に限らず、鳥さんの健康のことや問題行動のことで困っているときに、お互いに助け合えるような関係を作れたら最高じゃん。
そんな想いを胸に、私は今日も空ちゃんと近所を散歩してきます。
※音声が出ますのでご注意ください