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【インコさんの発情】うれし悩まし鳥ゴコロ

発情

ここ最近、とんでもなく暑い日が続いております。
みなさんも愛鳥さんもお元気にお過ごしでしょうか。

我が家では少し鳥共に変化が起こっています。

エアコンをつけてはいるものの、強い日差しの影響で、鳥共が暮らす部屋の温度が上がり気味です。
その温度変化を受けてなのか、鳥共に少し発情っぽい行動が見られるのです。

まずは、オオハナインコの花ちゃんです。
先日Instagramでも投稿しましたが、私の手からごはんを食べるときに、親鳥からごはんをもらう雛鳥のようにくちばしを動かします。
(文章で説明するのが難しいので、その様子はぜひ下の動画で確認してみてください)
花ちゃんは怒ると本気で噛んでくることがあるので、花ちゃんのくちばしには結構気を付ける必要がありました。
でも、今はくちばしの中に指が入っても噛むようなことはしません。
「花ちゃんの甘噛みってこんな感じなんだなぁ…//////」
いつ終わってしまうか分からない貴重な花ちゃんの甘噛みを、私は少し楽しんでしまっています。

続いてヨウムの空ちゃんです。
空ちゃんはラブラブモードになると、翼をだらーんと下げて、私の腕にまとわりついてきます。
(このときの様子も下の動画で見ることができます)
このときはどんな濃厚な接触をしてもガブッとされたりしません。
見るからに空ちゃんからの愛が溢れて出ている感じがして、私もたまらなく空ちゃんのことが愛おしくなります。

コザクラインコのトリちゃんは、私に向かってヒコーキポーズをしたりします。
また、放鳥中に紙を見つけてはチミチミとちぎって背中に刺したりしています。
(ヒコーキポーズも紙をチミチミちぎる様子も下の動画にあります)
ヒコーキポーズや紙をちぎって背中に差し込む動作は、コザクラ女子が発情のときによく見せる行動です。
コザクラ女子特有の可愛らしい仕草に、私の顔はついつい緩んでしまいます。

…って、こんな話をしていると、
「羊さんって、鳥さんが発情して喜んでる…?」
「鳥さんが発情することを望んでいるの?」
と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
こういった鳥共が発情っぽい仕草をする状況に、実際私はとても複雑な思いを抱いています。

自分に対して発情っぽい行為をしてくれることを嬉しく思う面も、正直なところ少しだけあります。
私に発情するということは、私に対して「好き」という気持ちを持ってくれているいうことです。
少なくとも「嫌い」な対象ではないということを、鳥共の行動や態度からはっきりと知ることができるのです。

一方で、そういった行動を放置しておくことで、発情が進んでしまう恐れがあります。
発情が進んで起こる産卵は、鳥さんにとってとてもパワーを使う行為です。
発情から引き起こされる病気もあります。
鳥さんの健康や長寿を考えると、発情は避けるべき行為です。

「だから、発情になるようなことはまったくさせない方がよい」
そう言い切りたいところですが、これまた個人的には悩むところなんです。

相手に好意を抱くこと。
その気持ちを相手に伝えたいと思うこと。
そういったことは、鳥さんの中で自然に起こる気持ちです。
それをまったくさせないというのも、個人的には「うーーん、どうなんだろう」って思ってしまうんです。

例えば、トリちゃんは以前、ケージの中にあるおもちゃに対して発情していたことがあります。
それを見た私は、片っ端からケージ内のおもちゃを撤去しました。
発情の対象がなくなったのでトリちゃんの発情行動は見られなくなりました。
でも、何もなくなってしまったケージの中で過ごすトリちゃんは、少し寂しそうに見えたんです。

もちろん、発情が進んで産卵に至ってしまったり、発情が元で病気になってしまうことは、避けるべきことです。
そのために、発情に繋がるようなことはすべきでないと思います。

ただ、鳥さんの中で自然と沸き起こる気持ちを抑え込んでしまうことは、別のストレスを生むことになってしまうのではと思ったりもします。

こういった中、鳥さんの発情に対してどう向き合うべきなのでしょうか。

飼い主さんによってもいろいろな考え方があると思います。
「発情は絶対ダメ」と神経質に考える方もいらっしゃるでしょう。
鳥さんの発情をそこまで気にしていない方もいらっしゃると思います。

なので、私が「これが正解の考え方」ですなんてここで言うつもりもありませんし、その考えを押し付ける気もありません。
ただ、私個人的な考えとしては、様子を見ながらいいバランスで鳥さんに自然に楽しんでもらうのがよいのかなと思っています。

繰り返しになってしまいますが、発情や産卵に向かわないようにする努力は必要だと思います。
背中をベタベタ触ったり、過度にくちばしに触れたり、いたずらに鳥さんの発情を刺激するようなことはすべきではないのかなと思っています。

ただ、鳥さんとのコミュニケーションをまったくしないというのもどうなんだろう…と、やっぱり個人的には思ってしまうんですよね。
せっかく縁あって一緒に暮らしているのですから、同じ空間で暮らす者同士、ある程度の関係性は持つべきだと思うんです。
鳥さんもきっと飼い主さんとの関係を持つ時間を楽しみの1つとしていると思うのです。

…となると、やっぱり、鳥さんの様子を見ながら、過度に刺激しすぎないようにいいバランスで過ごすしかないのかなと思います。

鳥さんの中で自然とあふれ出てくる気持ちは尊重しつつ、でも過度に発情は進ませないように気を付けて、上手に鳥さんの発情に付き合ってもらえたらいいなぁと思います。

※音声が出ますのでご注意ください


もしよかったら、今回のブログを読んでの感想をお寄せください。


鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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