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【名言シリーズ】ブルース・リーの言葉から鳥さんのお世話を考える

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みなさんは、ブルース・リーをご存じですか?

そういう私も「ブルース・リー」と聞くと「チャーーーーーンチャンチャーーーン♪(アタァーーーッ!)」っていう曲が流れてくる程度にしかよく分かっていないので、「ご存じですか?」なんて聞けるほどの立場にはないんですが。

ブルース・リーは中国武術家であり、武道家であり、世界的に有名な俳優です。
映画で言うと「燃えよドラゴン」とか「死亡遊戯」あたりが有名ですよね。
ヌンチャクをブンブン振り回したり、「アチョーーーッ!」という雄叫びのような声が印象的です。

ちなみに、この「アチョーーーッ!」という声のことを何と呼ぶかご存じですか?

「アチョーーーッ!」っていう声、「怪鳥音」と呼ばれているんですよ。

「お、そうか、『怪鳥音』から鳥さんの話に繋げるのか」
「ということは、今日は呼び鳴きの話かな?」

そう思われた方、ごめんなさい。
そうではないです。
今回のお話と「怪鳥音」はまったく関係ないです。
なぜ「怪鳥音」のことを取り上げたかって、ただ知っている知識をひけらかしたかっただけ

さて、惜しくも32歳という若さでこの世を去った彼ですが、数々の名言を遺したことでも有名です。
そんな彼の名言の中にこんな言葉があります。

「私が恐れるのは1万通りの蹴りを1度ずつ練習した者ではない。
 たった1つの蹴りを1万回練習した者だ。」

私はこの言葉が好きです。

私が高校生のとき、松野君という友人がいました。
彼はいろいろな教科の中で「物理」がとても得意でした。
物理のテストの点数は毎回必ず学年トップでした。
一度、物理のテストで学年の平均点が9点(50点満点)という回があったのですが、そのときも彼一人だけ30点以上を取っていた記憶があります。
そんな彼ですが、物理以外の教科は平均点に届くことはありませんでした。
彼はそんな偏りのある自分の学力に少し悩んでいたようでしたが、私にはとてもかっこよく映りました。
「なんでもそれなりにソツなくこなせるけど、秀でたものはなく平凡な力しか出せない」という自分に比べて、「苦手なことはからっきしダメだけど、特定の分野でなら誰にも負けない」という専門性を持った彼の学力をうらやましく思ったものです。

それと、前からよく思っていることですが、ドラクエってあるじゃないですか。
ドラクエに限らずRPG(ロールプレイングゲーム)全般に言えることなんですが、私はキャラクターを育成するときに、めちゃくちゃ個性を持たせるようにしています。
どういうことかというと、例えば武闘家とか忍者といった素早さが特徴のキャラクターなら、そのキャラにだけ「すばやさのたね」を与えまくります。
そして、「こいつは相手がどんなやつだろうが絶っっっ対に最初に行動してくれる」という感じで育てます。
動きの遅い人に「すばやさのたね」をあげて、どのキャラも平均的な素早さに育てるのではありません。
「ちからのたね」は戦士にだけ与え、「かしこさのたね」は魔法使いにだけ与えるといった感じで、得意な方向に尖りまくったキャラを育てるようにしています。
それって、安心感に繋がるんですよね。
「こいつは超すばしっこいから、まずはこいつに薬草を使わせてやられてる味方を回復させよう」とか、「この戦士がぶん殴ればこの敵は倒せるから任せておけばいいや」とか。
なんでもそれなりにできるキャラが集まっているより、他の面ではかなり劣っているけどこの分野なら絶対負けないというキャラが集まっていた方が、私は心強いなって思うんです。
(MARVELに出てくるキャラクターにも通じるところがありますよね)

って、少し話がずれましたね。
話を元に戻しましょう。

ブルース・リーの言葉にある、「1つの蹴りを1万回練習した者を恐れる」というのは、そういうことなんだと思うんですよ。

「いろいろなことをソツなくやるんじゃなくて、『これだ!』というものを極めなさい。
 そういうものを極めた人間は強いぞ」

リーの言おうとしたこととは少しずれた解釈なのかもしれません。
でも、彼のこの言葉を私はそう受け取り、私も「これだ!」というものを見つけて、いつもそこに注力していきたい、そういう人間になりたいなと思っております。

さて、ここでちゃぶ台をひっくり返すようですが、鳥さんのお世話においてはこの名言は当てはまらないんじゃないかなと思っています。

例えば、毛引きをしている鳥さんに対して、「これが正解だ」と1つの方法だけをあてがうというのは、ちょっと違うんじゃないかなって思うんです。
なぜなら、効果のある方法は鳥さんによってまったく異なるからです。
「以前自分の鳥さんがこの対策をして毛引きが治った」といった経験があると、「この方法で治る」とつい思ってしまいがちです。
でも、その方法が他の鳥さんにも効果があるとは限らないと思います。

噛み癖のある鳥さんに対する対処も同じです。
「噛まれたら黙ってケージに戻して遊びを中断させる」といった方法を耳にしたりします。
この方法が有効な鳥さんもいると思いますが、どの鳥さんに対してもこの方法が有効だということではないと思います。
なんなら、強制的に遊びを中断させられて、余計に気分を悪くして、結果飼い主さんとの信頼関係が壊れてしまうなんていうことも起こらなくはないです。

つまり、鳥さんのお世話に関して言うと、「1つの方法極めるより、やったことはないけど1万通りの方法を知っている」ことが大事なんだと思うんです。

「この方法でダメなら、じゃあ次はこの方法を試してみよう」
「これもダメか。それじゃあ今度はこっちをやってみよう」
そうやっていろいろな方法を試していく中で、自分の鳥さんに合った方法が見つかると思います。

自分の鳥さんにより合う方法を見つけるためには、多くの方法を知っている必要があります。
多くの方法を知っているからこそ、「この方法がいいんじゃない?」「この方法を試してみよう」とできるわけです。
多くの方法を知るためには、鳥さんに関する書籍を読むでもいいし、ネットの情報を見るでもいいと思います。
鳥飼いさんのSNSの投稿や、鳥好きさんたちの口コミも大きいと思います。
ご自分に合った方法で、鳥さんについてのいろいろな情報に触れることをやめないでもらいたいなと思います。

ただ、そのときに注意してもらいたいと思うのは、「これで完璧!」とか「これが絶対」という言葉を鵜呑みにしないようにしてください。
先ほどもお話した通り、どの鳥さんに対しても必ず効果のある方法というのはないと思っています。
鳥さんごとにベストな方法は異なります。
「これが完璧だって聞いたから、それだけ覚えてもう情報を見るのはやめた」というのは、ご自分の愛鳥さんに対する手段や選択肢を狭めてしまうことに繋がりかねません。

「これで完璧!」と決めるのは他者ではないです。
愛鳥さんのことを一番知っている飼い主さん…でもないです。
「これで完璧!」と決めるのは、あなたの愛鳥さんです。

飼い主さんが「これで完璧!」と思える方法を見つけたとしても、鳥さんの年齢や気分によって最善の方法は変わります。
そのときどきによって少しずつ方法を変えて、よりベストに近いやり方を探り続けていく。
それが鳥さんにとって幸せなお世話なんじゃないかと思います。
そのためにも、1万通りの蹴り…じゃなくて、1万通りのお世話を知るべく、いろいろな方法を見たり聞いたりしておくことが大事だと思います。

※音声が出ますのでご注意ください。

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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