これまで、人の手が苦手な花ちゃんに、手に慣れてもらえるように、「ご飯の入ったお皿を手で持った状態でご飯をあげる」とか「ご飯を手で持ってあげる」といったことをやってきました。
そして、その様子を記事で紹介して、「同じように手が苦手な鳥さんに、こういった方法を試してみるといいですよーー」なんていう話をしてきました。
ですが、今回は、「そういった方法をしない方がいい」という、ちゃぶ台をひっくり返すようなお話をしようと思います。
というのも、最近の花ちゃんの様子を見ていて、ちょっと感じたことがあったんです。
それは、「積極的にこちらがお世話に絡むことを、花ちゃんはうっとうしいと思ってそう」というものです。
手でご飯をあげることで、「手に近づいても何も起こらない」という経験を積むことは確かにできると思います。
そういった経験を通して、手への恐怖心は減り、手が近づいても気にならないということになると思っています。
でも、鳥さんには鳥さんのペースがあると思うんです。
人だってそうですよね。
いくらやってもらって嬉しいことだとしても、必要以上にグイグイ来られたら、「え…いや…ちょっと…あの、ありがたいけども…」とか「もう少しこっちの気持ちを考えてもらえたら嬉しいのにな…」って思いますよね。
仲のよい関係には、「いい感じの距離感」っていうのが大事だと思うんです。
鳥さんも同じで、「触られるのに慣れてほしいからいっぱい触る!」「好きになってほしいからずっと近くにいる!」っていうのって、鳥さんからすると「ちょっと重いわ…」と思うこともあるんじゃないかと思うんです。
それを裏付ける明確な証拠は、いつものことながらありません(キリッ)。
でも、最近の花ちゃんの様子を見ていてそんな風に感じたんです。
花ちゃんには毎日毎日手からご飯をあげていました。
あるとき、時間がなくて単純にお皿でご飯を食べてもらった日がありました。
そんな日が何日か続いたあと花ちゃんの様子を見ると、毎日手でご飯をあげていたときよりどこかのびのびとしていて、私が花ちゃんに近づいてもびっくりせず逃げるようなことなく落ち着いていたんです。
「毎日がっつり寄り添うばかりが慣れに繋がるわけじゃないんだ」
「大事なのは『安心してもらうこと』『快適と思ってもらうこと』なんじゃないか」
そのときにそう感じたんです。
手に慣れてもらうために手を近づけたり手でご飯をあげたりすることは大事なことだと思います。
でも、そういったお世話が鳥さんにとって負担になっていたとしたら、いつまで経っても手を好きになってもらえない気がします。
大事なことは、鳥さんの気持ちを考えること。
鳥さんの様子を見て、鳥さんのペースに合わせたお世話をすること。
鳥さんにとって「いい感じの距離感」を保つこと。
そういったあたりも念頭に置いて鳥さんと接することで、鳥さんからの信頼感を得ることができるんじゃないかなと思いました。
※音声が出ますのでご注意ください