私はよく空ちゃんに、「コショコショするよー」と言いながら手を出します。
これは、「じゃれ合いたいよ」「一緒に遊ぼうよ」という私からの意思表示の言葉です。
そして、「コショコショするよー」と言ったときは、私は絶対に空ちゃんが嫌がることをしません。
この「コショコショするよ」という言葉を言って、「絶対に空ちゃんが嫌がることをしない」という行動を繰り返すことで、空ちゃんの中でも、「あ、この人、『コショコショする』って言ってる。っていうことは、なんか楽しく遊んでくれようとしてるんだな」と理解してもらえるようになると思っています。
実際、「コショコショするよ」と言って空ちゃんに手を出したときは、空ちゃんは甘ったれでじゃれ合うモードになります。
迫ってくる手に対しても、警戒して目がギュンギュンになるようなことはありません。
下の動画の中でも、何度かくちばしで手にタッチしていますが、かじりついたり噛んだりはしていません。
何も言わないでただ手が迫ってくる場合だと、インコさんは「え?何? 何されるの??」と不安に思うかもしれません。
不安な気持ちは、「こっち来るな!」といった気持ちに繋がり、ガブッ!と手を噛むといった行動に繋がることにもなりえます。
「コショコショするよ」と言ったときは、「じゃれ合う」だけ。
「カキカキするよ」と言ったときは、「カキカキする」だけ。
「おいで」と呼んで手に乗ってもらったときは、「手に乗ってもらう」だけ。
こんな感じで、決まったキーワードとそれに対応する行動(特にインコさんが嫌がらないもの)を紐付けることで、インコさんは不安を感じることなく、飼い主さんの行動に安心して素直に従うことができるんじゃないかと思います。
飼い主さんとインコさんの意思疎通がしやすくなるために、「言葉」と「行動」を紐付けるということを意識してみるといいかもしれません。
ただ、ネガティブな結果に繋がるワードもありますよね。
例えば、放鳥タイムの終わりの「ケージに戻って」という言葉です。
この言葉は、インコさんにとって楽しい放鳥タイムが終わってケージに帰らなきゃいけない未来を予感させます。
だから、「ケージに戻って」というワードを聞くと、インコさんが「帰りたくない!」と部屋中を逃げ回ったりしてしまうわけです。
ネガティブなワードと結果の紐付けの対処については、話し始めると長くなりそうなので、また別の回で取り上げようと思います。
※音声が出ますのでご注意ください