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【コマンドを教えるコツ】「輪投げ」を教える(第2回)

トレーニング

前回から引き続き、「輪投げ」を教えることを題材に、インコさんにコマンド(芸)を教えるときの大事な考え方についてお話していきます。
第2回目の今回は、「何が正解の動きなのかをちゃんと教える」です。

「輪投げやって」とインコさんに言ったところで、インコさんにはどういう結果が求められているのか分かりません。
特に輪投げって、インコさんに何も教えずに与えると、棒から輪っかを引っこ抜くことはしますが、輪っかを棒に通すことはしません。
輪っかを棒に通すことを求めているのであれば、「輪っかを棒に通すことが正解」ということをインコさんに教えてあげる必要があります。

そのために、私は「こうするんだよ」というのを手で補助して教えてあげるという方法を取っています。
その際、インコさんにやってほしいことをできるだけ細分化します。
輪投げであれば、「輪っかを取りに行く」「輪っかを咥える」「咥えたまま歩く」「歩いて棒のところまで行く」「棒の先端に輪っかを通す」「輪っかを離す」…といった感じで行動が細分化できます。
その細分化した行動1つ1つについて、手で補助できるものは補助してあげて、正解になるように導いてあげる感じです。
「輪っかを咥えるんだよ」と言って輪っかをくちばし近くに持っていってみたり、「咥えたまま歩くんだよ」と言って輪っかを咥えたままのインコさんを引っ張ってみたり、動画にあるように「棒の先端に輪っかを通して離すんだよ」と教えてみたり…といった感じです。

輪投げに限らず、他のトレーニングでもそうです。
ターゲットトレーニングであれば、「噛まずに」「ツンッて優しくくちばしでタッチする」ということが正解の動きです。
なので、ターゲットを動かしてくちばしにタッチして、くちばしを開かずじっとできていたら正解(褒める&ごほうび)といった感じで、正解の動きを教えてあげます。

もっと大きな視点で言うと、例えばバナナをインコさんに初めてあげるといったシーンで、インコさんの目の前で飼い主さんがバナナを食べて見せたりします。
これも「正解の動きをちゃんと見せる」の原点かななんて思っています。
「バナナは食べてもいいんだよ」ということを見せることで、飼い主さんが「インコさんがバナナを食べる」という結果に導いてあげる感じですね。

どんなことでも、「行動の見本」のような経験を積んでインコさんは正解の行動を少しずつ学習していきます。
できるだけ行動を細分化して、1つずつ「これが正解なんだよ」というものを分かりやすく教え、何が正解の動きなのかを理解してもらうということが大事だと思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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