うちの鳥共をケージから出すときの様子です。
「インコさんをベタ馴れにするためには、雛(幼鳥)の状態で迎え入れて、挿し餌で育てる必要がある」
そんなイメージを持っていませんか?
確かに、鳥さんには「刷り込み」という生態があります。
刷り込みとは、卵から孵った鳥さんが最初に見たものを親と思い込んで、そのあとをずっとついて歩くといった習性です。
その習性を利用して、幼鳥のタイミングで迎え入れて、インコさんが幼いうちから人間に慣れさせる。
人の手から挿し餌をすることで、人の手への恐怖感を無くさせる。
それによってベタ馴れなインコさんに育ってもらえる。
これが幼鳥から迎え入れるメリットの1つです。
ただ、幼鳥から育てなければベタ馴れにならないというわけではありません。
動画にもある通り、我が家のヨウムの空ちゃんはもう少しで20歳というときに我が家に来ましたが、ベタ馴れになってくれています。
少し話が逸れますが、そもそも幼鳥を育てることは結構難易度が高いことだと思っています。
挿し餌の柔らかさ、濃度、与えるときの温度、インコさんへの与え方、与えるタイミング。
ケージ内の保温、室内の温度や湿度の管理、感染症対策。
幼鳥を健康に育てていくために、多くのことを意識する必要があります。
中には、幼鳥は素人が育てるべきではないとおっしゃられているブリーダーさんもいらっしゃいます。
ベタ馴れのためだけに幼鳥から迎え入れるというリスクを冒す必要はないと思います。
結局のところ、人に慣れるか慣れないかは、インコさんの個体差と、飼い主さんの接し方によるところが大きいと思います。
インコさんの個性として「人が苦手」という子も中にはいます。
でもだからと言って、「100%人に懐かない」というわけではありません。
「人が苦手=人に懐くスピードが遅い」というだけです。
インコさんの個性を見抜く、言い換えれば、インコさんの気持ちをちゃんと理解して、それに合わせた接し方をすることで、幼鳥、成鳥に限らずインコさんと人は仲良くなれると思います。
幼鳥から迎えるか、成鳥をお迎えするかの話は、本当にいろんな側面があって、1つのブログでは話しきれない大きなテーマだと思っています。
またいつか別の側面からのお話もしたいと思います。
※音声が出ますのでご注意ください