鳥さんとの関係性構築には、やはり鳥さんの気持ちになって考えるということがとても大事なのではないか。
最近つくづくそう思うんです。
というのも、最近少しずつ仲良くなってきていたオオハナインコの花ちゃんから、軽くお叱りを受けたんです。
その日も私は花ちゃんとベタベタしながら遊んでいたのですが、そんなときに私の中でふと、「今の花ちゃんなら、頭カキカキできるんじゃない?」という考えが生まれました。
花ちゃんは頭を触られるのが苦手な子です。
頭の上に手が近づくと、「何すんの??」みたいな感じで警戒する態度をとることが多い子です。
でも、最近は私と花ちゃんの仲が急速に深まっていて、ベタベタすることもできるようになってきました。
っていうか、私にとったらカキカキってそんな大したことじゃないと思うんですよね。
頭をナデナデモミモミされて、マッサージされるみたいな感じですよね。
カキカキは嫌なことどころか、気持ちよくて心地よいことだと思うんです。
「今はとても仲良しだし、きっと気持ちいいカキカキを花ちゃんは喜んでくれるはず」
そう思い、「大丈夫だよ♪」「嫌なことしないよ♪」と優しく声を掛けながら、カキカキしてみたんです。
しかし、花ちゃんにとったらカキカキはやはり嫌なことだったようで、ウゥーーッ!という声と共にちょっと威嚇的な噛まれ方をしてしまいました。
(花ちゃんの名誉のためにそこまで酷く噛まれていないことを付け加えておきます)
そんな花ちゃんの態度を見て、私は「そりゃそうだよね」と納得しました。
私にとってカキカキは、大したことじゃないし、なんなら気持ちいいことと思っていました。
でも花ちゃんにとったら、「カキカキ=嫌なこと・苦手なこと」だったんです。
いくら私が「カキカキは嫌なことじゃない」と言ったところで、カキカキをどう思うかは花ちゃんの気持ち次第なんです。
私は花ちゃんの気持ちを考えず自分の気持ちだけでカキカキしようとしたことを花ちゃんに謝りました。
人間もおんなじで、人間関係においても「自分の考え方を押し付けない」という考え方って大事だと思うのです。
「こういうことをすれば相手は喜んでくれるだろう」
そんな風に思ってやってみたところで、それを嬉しいと喜んでくれる人もいれば、嬉しいとは思わない人もいるわけです。
たまたま相手が喜んでくれればいいんです。
でもそうでなかったとき、いくらこちらが良かれと思ってやったことであっても、相手との関係性をよくすることには繋がらないわけです。
「自分がこうしたい」ではなく、「それを相手がどう思うか?」を考えて行動する。
それが人の関係性構築に大事な考え方だと思うのです。
相手の気持ちになって考えて、相手が自分と一緒にいることを快適に思ってくれれば、両者の関係性は自然とよくなると思います。
鳥さんとの関係性もそれと同じだと思います。
例えば、鳥さんが日中ひとりでお留守番していることをストレスに感じてるようなので、楽しんでもらいたくてケージ内におもちゃを用意してあげたとします。
でも、鳥さんがそのおもちゃを「怖い」と思ったら、そのおもちゃの存在自体がストレスになってしまうと思うんです。
ストレスをなくそうとしておもちゃを用意したのに、逆にそのおもちゃがストレスを与えてしまっているわけです。
「こうすれば嬉しいよね」とこちらの気持ちを押し付けても、鳥さんは嬉しく思っていない場合があると思います。
「どうしたら喜んでもらえるかな?」と鳥さんの気持ちに寄り添うことで、鳥さんが喜んでくれたり快適に過ごしてくれたりすることに繋がるんじゃないかと思います。
「自分の中の物差しで考えて、その想いを鳥さんに押し付けない」
「楽しいかどうか、嫌なことかどうかは、私たち飼い主が決めることではなく、鳥さんが決めること」
いつもこの考え方を心の片隅に置いておきたいものだなと、今回改めて思いました。
みなさんもこういった考えで鳥さんとの関わり方を見直してみることで、新たな発見をすることができたりするんじゃないかな…なんて思います。
※音声が出ますのでご注意ください
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