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【他にもいろいろ分かるかも】インコさんとの信頼度を測る

Tips

皆さんと愛鳥さんとの間には、どれくらいの信頼関係が築けていますか?
愛鳥さんは飼い主さんを、飼い主さんは愛鳥さんを、お互いにどの程度信用できていますか?

今回は、私があみ出した「鳥さんとの信頼度をチェックする方法」をご紹介しようと思います。
これからお話する手順ができるかどうか、できたとしてその結果どうなったかによって、飼い主さんと鳥さんとの関係性、信頼度が何となく見えてくるんじゃないかと思います。
それ以外にもいろいろなものが分かるかもしれないので、もしよかったら皆さんも愛鳥さんとやってみてください。

実際にその方法をやっていただく前に、まずは注意事項をお話しておきます。

大前提として、鳥さんの無理のない範囲で行ってください。
鳥さんによっては負担となる動作になるかもしれません。
また、鳥さんが怖がるようであればやめてあげてください。
ゆっくりと、鳥さんの様子を見ながらやってみてください。
怪我や事故が起こらないように。
そして、飼い主さんが鳥さんに嫌われないように。
鳥さんと飼い主さんが楽しみながら、遊びの一環としてやってもらえればと思います。

では、飼い主さんと愛鳥さんの信頼度をチェックする手順をお話します。

①愛鳥さんに手に乗ってもらってください

②鳥さんが手にぶら下がるよう、ゆっくりと手をひっくり返してください

③ぶら下がった状態から、その後の鳥さんの様子を見てみてください

手順は以上です。

この手順から大きく2つのことが分かると思っています。

1つ目は、鳥さんの飼い主さんに対する信頼度です。
「自分の意図に関係なくひっくり返される」という【非常的】な状況になったときに、鳥さんの素直な気持ちが表れると思うんです。

例えば、「あらー、ひっくり返っちゃったよ」と、ひっくり返っている状況を受け入れてくれる鳥さんは、飼い主さんのやることを受け入れてくれる、言い換えれば、飼い主さんを信用してくれていると言っていいんじゃないかなって思います。
ヨウムの空ちゃんにひっくり返ってもらったとき、私には「ひっくり返っちゃったけど、飼い主さんが何とかしてくれるんじゃないかな?」って思っているように見えるんです。
「嫌だ! 怖い!」っていう嫌悪感はなく、どこかしら落ち着いている感じです。
その落ち着きは、「まぁ、こんな状態になっても全然平気」「怖くないよ」っていう、信頼感から来るものなんじゃないかなって思うんです。

ひっくり返ることを「わぁ♪ 楽しい♪」って思ってくれる子もいると思います。
その場合も飼い主さんに対して悪い印象を持っていないんだと思います。
ぶら下がった状態を楽しんでいる感じがあれば、飼い主さんに対して「遊んでくれて嬉しい♪」と思ってくれてると思いますし、そうやって遊んでくれる飼い主さんのことが大好きなんじゃないかなって思います。

ただここで1つ補足しておきたいことがあります。
それは、必ずしも「手にぶら下がらない=飼い主さんを信頼していない」というわけではないということです。
ひっくり返るのが苦手な子もいますし、足の力が弱い子もいます。
普段やらない「ひっくり返る」という動作にビックリする子もいると思います。
そういう場合は、飼い主さんとの信頼度に関わらず手から離れて飛んでいくと思います。
「ひっくり返ってくれない…ってことは、私は信用されていないんだわ…」と悲観する必要はありませんからね。
その点だけご理解いただければと思います。

上で説明した手順から分かることの2つ目は、飼い主さんの鳥さんに対する信頼度です。
この手順をすることで、鳥さんの「噛む」という行動に対する飼い主さんの気持ちが素直に表れると思うんです。

手にぶら下がった鳥さんは、元の状態に戻るために手をよじ登ろうとすると思います。
そのときに、くちばしで手や指を「掴もう」とすると思います。

鳥さんにとっては「手や指を掴む」という行動なんです。
でも、人から見たら、「手や指を噛む」という行動なんですよね。
ここに鳥さんのことを信用できるかどうかの差が出てくると思います。

鳥さんのことを信用できる飼い主さんは、
「この子はただ身体を支えるために指を掴んでいるんだ」
「こういうときは酷く噛まないから大丈夫♪」
と思えるんだと思います。
鳥さんが手にぶら下がる状態になることも抵抗なくできると思います。

一方、鳥さんの、特に「噛む」という行動をあまり信用できない飼い主さんは、
「そんなことしたら噛まれちゃう」
「ひっくり返したはいいけどそのあとどうしよう…」
と、そもそもこの手順をすることに不安を抱くんじゃないかと思います。

ここでも1つ補足しておきたいのは、「鳥さんが手にぶら下がる状態にできないようではダメ」と言っているわけではないということです。
上で紹介した手順ができなくても、それを恥じる必要はありません。
今はまだそこまで鳥さんを信じることができなくても、今後関係性が深まって、何の抵抗もなくこの手順をすることができるようになればそれでいいと思うんです。
「この手順ができない私は、心の隅でうちの子を信用できていないんだわ…」なんて寂しいことを思わなくて大丈夫ですからね。

今回紹介した手順で、鳥さんとの信頼度をある程度知ることはできると思います。
それに加えて、下の動画を見ていただいても分かると思いますが、この手順をすることで鳥さんのいろいろな考えや気持ちが見えてくると、私は思います。

愛鳥さんとの信頼度をチェックしつつ、鳥さんの新しい一面を発見するためにも、今回ご紹介した手順を愛鳥さんとやってみてはいかがでしょうか。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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