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【固定観念を壊せ!】「お鳥様と遊ばせていただく」という意識を持つ

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突然ですが、皆さんに問題です。

<問1>
 脊椎動物の5つの分類を答えよ。

これは中学1年生の理科で学習する内容です。
皆さん、覚えていらっしゃいますか?
お正月ボケから抜けられて頭がシャキッとしている皆さんなら簡単な問題ですよね?(威圧)

正解は、「魚類」、「両生類」、「爬虫類」、「鳥類」、「哺乳類」です。
答えを聞いて、「あぁ、確かにそんなの習ったなぁ」と思い出されましたでしょうか。

この脊椎動物の分類ですが、必ずと言っていいほど「魚類」、「両生類」、「爬虫類」、「鳥類」、「哺乳類」の順で語られます。
それってきっと、「生物学的に原始的なものからより高等なものへ」という順番に並んでいるからなのかなと思うのです。

イメージとしては下の図のような感じです。

例えば、魚類、両生類、爬虫類は、外界の温度によって体温が変化する変温動物です。
つまり、自力で自分の体温を維持することができません。
対して、鳥類と哺乳類は恒温動物であり、外気温が変化しても体温をほぼ一定に保つことができます。
この点で、魚類・両生類・爬虫類と鳥類・哺乳類の間には大きな機能差があり、自力で体温をキープすることができる鳥類・哺乳類の方が高等だと言えると思います。

このように、「こういった機能があるから○類より△類の方が高等だ」という考えをまとめていった結果、「魚類」、「両生類」、「爬虫類」、「鳥類」、「哺乳類」の順で取り上げられることが多いんだと思います。

ここで注目すべきは、「哺乳類」は「鳥類」よりも後に扱われるという点です。
それってつまり、「鳥類」は「哺乳類」よりも下等だということになります。
ましてや、私たちは哺乳類の中でも最高に進化した「人間」という生き物です。
「鳥類と人間を比べたら、そりゃもちろん人間の方が高等だ」
そんな風に無意識のうちに思われている方も少なくないんじゃないかと思うのです。
実際、鳥共と暮らす前には、私の中にもそんな固定観念がありました。

でも、うちの鳥共と一緒に過ごすうちに、「果たしてそうだろうか?」と思うようになりました。

確かに、生物学的な目で比較したときに、「鳥類」は「人間」と比べて劣っている部分があるのかもしれません。
ですが、同じ生き物として人間と鳥類を比べたときに、本当に人間の方が高等と言えるだろうか?と疑問に思うのです。

放鳥タイムのときの鳥さんの行動を見ていると、その賢さに驚かされます。
「こうやったら楽しいんじゃないか」
「こうやったら食べ物がゲットできるんじゃないか」
そんな風に考え、行動に移し、その経験を覚えて、次の機会に活かす。
私たちにとってはただの問題行動だったりもしますが、そういった行動は賢い鳥さんだからこそだと思います。

声でコミュニケーションが取れるのも鳥さんの賢さによるものだと思います。
鳥さん同士はもちろん、人とも声でコミュニケーションが取れます。
朝には「おはよう」、誰かが出かけようとすれば「バイバイ」など、シチュエーションに合った言葉で自分の気持ちを伝えられるのは、鳥さんが賢いことの証明だと思います。

そして、鳥さんには人にはない「飛ぶ」という能力があります。
基本的に平面の世界で暮らしている人間に対して、鳥さんは3次元の世界で暮らしています。
それは明確に人間より秀でている点だと思います。

そう考えると、「鳥類」は「人間」よりも高等な生物なのかもしれないと思うのです。

となると、鳥さんとの触れ合い方も考え直す必要があるかもしれません。

なかなか思い通りに動いてくれない鳥さんに対して、「なんで私の言うことを聞いてくれないの?」と思うこと自体、間違いなのかもしれません。

相手は人間よりも高等な「お鳥様」なのです。

「手に乗っていただけますか?」
「お気に召しませんでしたか。失礼しました」
「ご対応いただきありがとうございます」

そういった意識で触れ合うことで、お鳥様のご機嫌を損ねずに過ごせるかもしれません。
お鳥様のご機嫌がよければ、仲良くしてもらえる可能性も高くなるんじゃないかと思います。

鳥さんと同等の関係性ができているのであれば、そこまで諂う(へつらう)必要はないかもしれません。
でも、まだ鳥さんから認められた存在になれていない場合は、「私と仲良くしてよ!」と自分の言い分を言い張るのではなく、「私と仲良くしていただけませんでしょうか?」と相手の気持ちを伺うような姿勢で接するのも、1つの手なんじゃないかと思います。

「放鳥タイムに鳥さんと遊んであげる」ではなく「お鳥様と遊ばせていただく」と考える。
それくらいの気持ちで鳥さんと触れ合うと、鳥さんとの関係性構築に変化があるかもしれないななんて思います。

※音声が出ますのでご注意ください

鳥月 羊

鳥月 羊

伴鳥家(はんちょうか)の鳥月羊です。 小型から大型まで4羽のインコさんと生活しています。 インコさんと一緒に過ごす中で、様々な困りごとを経験してきました。 そしてそれをいろいろな方法で解決して、今ではインコさんととても仲良く暮らしています。 これまでの自分の経験を活かして、インコ好きさんのインコライフをさらに楽しいものにしたい。 インコさんと「生涯の相棒」と呼べるような関係性をゆっくりと楽しんでもらいたい。 そんな気持ちで情報を発信したりイベントを企画したりしています。 「ずっと、いっしょに、生きていく」 生涯の相棒インコと寄り添える生活を愛鳥家さんと一緒にデザインしていきます。

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